ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

文化の日の東京国立博物館

今日は文化の日。せっかくの3連休も今日で終わり。文化の日でもあることだし、たまには文化に身を浸してみようかと、上野公園へ出かけました。
 
今日のお目当ては、もうすぐ終了の「ボストン美術館 北斎展」です。北斎展は過去に何回も見ているので、今回特に行かなくてもいいかな~と思っていたのですが、今回の展示物が素晴らしいとの評判が聞こえてきたので遅まきながら行ってみました。混んでるんだろうな~と思いながら。私の腰を重くしていたのも、とても混んでいるといううわさなのです。今日はきっと混んでいるだろうと想定して行ったところ、やっぱり混んでいました。入場まで60分待ちに、ぐったり。チケットを持っていれば並ぶのですが、当日券を買うつもりだったので、60分待ちなら後日にしようか、と早々に諦めて、トーハクでやっている「国宝展」へ。
 
こちらも40分待ちでした。やだなぁ~。後日にしようか、とすぐに気持ちを切り替えて、日中韓国立博物館合同企画特別展「東アジアの華 陶磁名品展」へ行くことにしました。行ってみたら、常設展のチケットがあれば誰でも入れる展示で、一室のみなので、そんなに大きな展示ではありませんでした。
 
中国・韓国・日本の焼き物の名品が一同に会した展示で、日本は縄文式土器から展示されていました。年代の古いところから代表的な陶磁器を展示しているのですが、中国は馬の焼き物や人の姿の焼き物が多かったです。韓国は青磁のお皿などが展示されていました。「えっ、これが骨壷 ? 」というほど大きな骨壷も。日本の展示は、茶道で使われるような器が幾つも展示されていて、長次郎作の「黒楽茶碗 銘ムキ栗」も展示されています。これは色が黒くて、胴体は丸いのに口は四角に開いています。これは、いいですね。あとは、瀬戸や信楽、美濃、伊万里など、一通りが展示されていて、ほとんどが重要文化財で国宝もありました。日本のコーナーの特徴は美しい色絵がついたものが多い点です。このコーナーは高齢の方を中心に賑わっていました。
 
お庭も公開中で、そぞろ歩く人、ベンチでコーヒーをすする人、池の鴨を眺める人とそれぞれが思い思いに楽しんでいました。今日は曇りだったので、お天気が残念でしたが、きれいに晴れた日だったら、お庭の風景ももっと素晴らしかったと思います。外国人客が多いなと感じました。
 
しばらく行っていなかった常設展を一通り眺めました。日本の美術の展示コーナーでは、キュートなハート型土偶が展示されています。着物のコーナーでは、今まで見たことが無い着物で、絞りと刺繍を施した部分を斜めに切り替えたものが展示されていました。日本って斬新なものを作りますよね。屏風のコーナーでは良寛和尚の書の屏風が展示されています。のびのびとして自由に書かれているような文字は、良寛和尚の人柄を彷彿とさせるものでしょうか。その屏風が部屋に置いてあっても、威圧的ではないので、のびのびとリラックスして過ごせそうです。ごろ寝も出来ちゃいそう。螺鈿細工の色々なものを展示したコーナーも大きな作品が多く、こんなものまであるのかと驚かされました。
 
東京国立博物館はいつ行っても新たな発見があって楽しいです。年間パスポートを持っているのに、ここ3ヶ月ほど忙しくてご無沙汰していましたが、やはり月に1回は覘きに来たいものです。
 
次回は「国宝展」へ行ってみたいと思いました。文化にどっぷり浸れた一日でした。