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甘い生活を目指しています。

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

今日は東京都中央区の水天宮近くにあるミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに行きました。

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この個人の美術館の存在を知ったのは7月の頭にたまたま図書館で個人美術館のガイドブックを借りたからです。

数年前、吉祥寺にある美術館に「萩尾望都SF原画展」を見に行ったら、そこで常設展として展示されていて、浜口陽三さんの存在とかラーメゾチントという版画の手法を知りまして、興味を持っていました。

さて、「ヤマサコレクション」とありますが、一体どうしてお醤油会社のコレクションになっているのか、と疑問に思っていましたが、浜口陽三さんはヤマサ創業家の出身でした。

いざ、行ってみました。現在、「真夏のサクランボは闇に輝く。」という企画展を行なっています。美術館自体はビルに入った小ぢんまりした造りで、展示フロアは1階と地下1階。小さなながらお土産コーナーとカフェが付いています。

展示作品は40点ほど。各階に今回のテーマであるサクランボの立体作品(?)の展示がされていて、その2点は写真撮影OKです。展示以外にいかにして版画を作るかその工程の映像が流れています。

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浜口陽三さんの作品はバックが黒いものが多い様に感じていました。黒い紙に刷るのではなく、薄い色を重ねて行き、最後に黒を重ねていました。版画って、手が込んでいるというか、根気が無いと出来なそう。

今回テーマのサクランボが、縦に横にお行儀よく並んでいたり、バラバラの方向を向いていたり、ボールに入っていたりと様々な表情を見せていました。同じ構図を色を違えて刷ることも出来、版画ならでは。色を違えただけで、別物に見えるのも不思議なものです。闇の中から覗くサクランボを眺めるような感覚の展示会です。

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お土産コーナーで絵葉書を2枚購入。1枚は友人に送ります。浜口陽三さんの作品が絵葉書ブックになっているものがあり、こんなのをプレゼントにしたらかなりお洒落かなと思います。浜口さんの奥様でやはり版画家の南 桂子さんの作品の絵葉書ブックもありました。こちらもお洒落。

カフェコーナーで、この美術館名物のアイスクリームを頂きました。お醤油会社がオーナーだけに、バニラアイスに黒糖風醤油を混ぜ込んだというお醤油のアイスクリームがあります。このアイスクリームとアイスコーヒーをセットで注文。

アイスクリームはお醤油のアイスクリームと抹茶のアイスクリームにココナッツスライスがかけられて供されました。見た目は小ぢんまりしていますが、結構な量がありまして、食べた感満載。お醤油のアイスクリームとはどんなものかと思っていましたが、アイスクリームとして全く違和感が無く、成立しています。お醤油の持つ塩っぱさが甘さを引き立てているのか、物凄く甘いわけではなく程よい甘さです。こちらのお醤油アイスクリームはおススメです。お醤油味と抹茶味とが乗って400円はお得です。アイスコーヒーも苦味があり美味しかったのですが、これからのシーズン、アイスクリームを頂くなら温かい飲み物とセットにするのをおススメ致します。本日は28℃位でしたが、アイスクリームを食べただけでかなり涼しくなりまして、アイスコーヒーを続けて飲んだら寒くなりました。

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アイスクリームも美味しかったのですが、こちらで使っているガラスの器が素晴らしく優美で、美術館のカフェにぴったり!ガラスが薄く儚い感じです。アイスクリームに使われていたガラス器は細かいヒダのようなカーブがあり、その姿にうっとり。グラスはシャープなフォルムで、やはり薄い創りです。グラス類はスガハラというメーカーの物を使っているそうです。

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小さな美術館ですが、居心地が良く、作品を見るなら600円の入館料、カフェは入館料無しで利用できます。美術館を利用するとカフェで使える割引券を下さるので、それで150円引きになります。アイスクリームとコーヒーのセットは通常800円、それ以外の飲み物と組み合わせると900円ですが、私は割引券を使って750円でアイスクリームとアイスコーヒーをセット利用しました。

美術館での展示を見るだけなら20〜30分もあれば一通り見られます。(お土産コーナー含む) そのあとせっかくですからカフェでお醤油アイスクリームをたべて一休みしても1時間もあれば十分楽しめます。

都会の真ん中にある憩いの場所の一つとしておススメ致します。