ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

三渓園に遊ぶ

横浜にある三渓園の「観月会」に本日行ってきました。

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三渓園は明治時代に蚕糸業で成功を収めた経済人で、芸術の庇護者であった原三渓が広大な土地に作った日本庭園と集めた美術館を一般に公開している場所です。横浜中華街からバスで約17分、その後徒歩5分。今回初めてお邪魔しました。

 

観月会は18:30からなので、事前に横浜中華街に寄りまして、15:00頃に三渓園に到着。近くの店で池の鯉にやるエサ、糸で結んだお麩を50円で購入。入園料700円を払って入園です。

 

もう、そこからして素晴らしい眺めが展開されていました。目の前に大池が広がり、右は蓮池。原三渓は沢山の蓮の葉や花を描いているので、お好きだったのでしょう。今の時期は、もう花は無く、枯れつつある大きな蓮の葉が風に揺らいでいます。

大池を池の西側に沿ってグルンと歩いて行くと、それだけでも素晴らしい風景。 f:id:winewinewine2525:20190915154928j:image
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「『一日庵 いちじつあん』月待ちの茶会」へ出たくて、会場の蓮華院(れんげいん) を目指しました。頂いた地図によるとたてものだけでも19あるようで、その中から目的地まで、かなりの距離があるます。たどり着けるのか?と思いつつ、なんとか蓮華院へ。15:30の会はいっぱいの為、16:00の会のチケットを購入。入り口で対応してくださったお茶会の方が、近くの見所を教えて下さって、そこを回って来ると丁度良い時間ですとの事。その段階で15:30でした。

 

さて、教えて頂いた通りに道を行くと、なんと見所満載!人の顔の様に見える木のコブから始まって、秀吉が大徳寺に母の長寿祈願の為に建てさせた「旧天瑞寺寿塔覆堂 (きゅうてんずいじじゅとうおおいどう) 」、紀州徳川家初代藩主が建てた数寄屋風書院造りの「臨春閣 ( しんしゅんかく) 」、伏見城の大名控え所「月華殿 ( げっかでん ) 」、鎌倉の地蔵堂「天授院 ( てんじゅいん) 」、二条城にあったと言われる春日局ゆかりの「 聴秋閣 ( ちょうしゅうかく ) 」信長の弟・有楽(うらく)作と言われる茶室「春草盧 (しゅんそうろ ) 」と、と怒涛の見物。この建物全てが重要文化財です。建物好き、特に古い日本の建物好きには堪らないと思います。どれも素敵なんです!

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程よい時間となったので、原三渓作の「蓮華院」へ。原三渓は茶道家としても知られている人で、自分でも茶室を作り、またいくつもの茶室を移築しているのですね。

最初、「3人です」と聞いていたのですが、1回15人のお茶会で、間際にどんどん混んできた様で、小さな茶室は人でいっぱいでした。私が先頭だったので、並びが何人かよく分からないのですが、部屋の角を曲がって、お庭側にも4人並んでいたので、15人入れたのでしょうか。

茶道に詳しくないのですが、今回、私、主賓のお席でした。お点前を披露してくださる方々の流派とか、まるで分からないのですがが、「お茶は流派とかそんなのどうでも良いので、美味しく頂いて頂くのが一番です」との事。お点前を披露してくださる方の脇で、解説の方がおりまして、この日のしつらえは、掛軸は伝・狩野尚信「張果老 ( ちょうかろう )」、お茶は横浜・濱田園の「稀令の昔 ( きれいのむかし) 」、お菓子は横浜本牧の木むらや本店「薯蕷饅頭」でした。お饅頭に季節に合わせてススキの焼印があった様なのですが、すぐにパクっといってしまったので、そうだったかも、です。

お茶とお菓子を頂き、建物に纏わるお話を伺っているうちにお茶会は終了。内部の撮影タイムがありまして、各自バシャバシャと写真を撮っていました。

私は観光で訪れた場所でお茶を頂く機会があると、毎回の様に参加しています。それこそ京都に行くと、1日に何杯もお茶席です。それでも、毎回楽しくて美味しいのが嬉しい。

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お茶会を後にして、観月会までにどの位回れるかな、と「三渓記念館」へ。ここでは展示物として三渓の絵などが見られます。お茶席もあって、丁度始まったばかりでした。お土産コーナーもあり、餡入り落雁なる物を購入しました。お茶のお供に丁度いいと思います。

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その後、月影の茶屋でぼーっと一息。笛や鐘の音に釣られて辿り着いたのは観月会の会場で、リハーサル中でした。ステージ脇にある床几にかけて、始まるのを待つことに。この段階で17:00。今回はひたすら90分待ちました。本日の出し物は「雅楽」です。詳しくは別に書きます。

 

三渓園は広大で、建物全てを回る切ることが出来ませんでした。休憩できる店舗があちこちにあり、小腹を満たすのも休憩にも最適です。

今回は観月会の後で、三渓自ら考案した「三渓そば」(800円)を待春軒さんで頂きました。そばと言っても蕎麦ではなく、細切りうどんで、汁なし麺です。上に具材がトッピングされていて、混ぜて食べます。これ、美味しい!汁なし坦々麺の具材の部分が筍とか、野菜とかになった感じをイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。三渓は訪れた客をもてなすのに出していたそうです。

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横浜市内にこんなに素晴らしい庭園があったとは!名前だけは聞いていたものの、行ってみて驚きました。今度は紅葉の頃に訪れたいと思いました。