今日は千葉市美術館で開催中の「帰ってきた!どうぶつ大行進」という美術展に行きました。
こんなご時世なので、事前に美術館に問い合わせました。特に予約は必要ないこと、入館時に熱を測るのと、マスク着用との事でした。で、思い切って行ってきました。
数年前、この美術館では「どうぶつ大行進」と言う展覧会があったのですが、行きそびれていました。今回、「開館25周年 拡張リニューアルオープン」の展示会との事です。
構成は下記の通り。
《はじめに》[Introduction]いま、どうぶつ展はじまる
病退散!鍾馗大集合!疫病破邪の生きもの表現 (鬼退治のものがたり)
1章 [Section 1] あつまれ!どうぶつ大行進 江戸のくらしとどうぶつたち
400年の昔から、共に生きてきた
2章 [Section 2] 十二支のどうぶつ
3章 [Section 3] 麒麟はまだか!? 霊獣 想像上のどうぶつたち
4章 [Section 4] ものがたるどうぶつたち
5章 [Section 5] 象がきた! 異国のどうぶつへのまなざし
6章 [Section 6] 学ぶ、遊ぶ、なりきる
7章 [Section 7] 版画どうぶつ園に行こう!版の表現いろいろ
8章 [Section 8] 虫たちの小さな世界を描くわけ
9章 [Section 9] 白い鳥、黒い鳥、色トリどり 花と鳥の楽園
10章[Section 10] 水のいきもの 魚と貝の詩的世界
おわりに [To Conclude] もっと!どうぶつ大行進 むかしもいまも人気者
目録では248点の記載があり、架け替えがあった可能性も考えると、それでもざっと240点くらいは展示されています。とにかくてんこ盛り!
この画家知らない人だな、から大御所、人気絵師まで、もう色々。動物の描かれた作品ならあれもこれも展示しました風ですが、きちんとカテゴライズされているので見やすいです。
こんなご時世ですので、とても空いていて見やすかった。
どうぶつは人々の生活の中に昔から寄り添っていたのですね。色々な動物たちが描かれてきました。鳥の絵が日本画では多いように感じます。森狙仙の猿の絵は、いつ見てもとてもよく、猿だなって思います。毛並みの表現が上手いのかな。安心して充足した猿。
日本では生き物としての魚介類と食料としての魚介類がある、とのことで、生き物、食料とどちらの姿も描かれた魚介類のコーナーは面白かった。藤田嗣治と言えば猫かなと思えば、魚介図の屏風とは、これまた面白い。
点数が多く、たっぷりと楽しめました。2時間くらいかかりました。
7階と8階がこの企画展、5階で常設展が見られるとのことで、そちらにも足を伸ばしました。
常設展では「千葉市美術館コレクション名品選2020」と題して、色々展示。肉筆浮世絵のコーナーや「夏休み特集 妖怪も大行進」コーナーの国芳や月岡芳年の浮世絵が楽しめます。更に「特集 草間彌生」では、草間彌生さんの独特な世界観を見られます。草間彌生さんコーナーの写真撮影ができないのが残念です。
1階ではNHK Eテレでおなじみの「ビジュチューン」の展示もありまして、北斎の大波のセットの前で飛び跳ねて波を起こす仕組みがあり、私もやってみたのですが、なんと小波しかたちませんでした。私の前にやった小学生の女の子は大波を立てていました。これ、お寺の鳴き龍の下で手を叩いて鳴かせてみるのと発想は一緒ですね。ついついやってみたくなります。
暑い夏の日、千葉くんだりまで出かけた甲斐がありました。千葉市美術館はかなり遊べて楽しい場所になっています。お近くの方に特におススメ。(こんなご時世なので、他県の方に勧め辛いので)
📷 エレベーターの床にこんな粋なお知らせが。
📷 エレベーターのドアとその上の装飾。
📷 ホール天井とドア。美しい。