成人の日で国民の祝日です。三連休は単純に嬉しい。
今日、たまたまテレビで放送していたので映画『スパイの妻』を見ました。これ、ヴェネチア映画祭で銀獅子賞を受賞した作品です。主演、蒼井優、その夫の役に高橋一生。
年末年始、高橋一生さんが出たドラマを実によく見ました。この年末年始は一生度高め。彼は民放のドラマにもよく出ているけれど、NHKに愛されている気がします。
さて件の映画ですが、監督は黒沢清監督。銀獅子賞は監督賞で、結構日本の監督も受賞しています。今回の前が17年前の『座頭市』の北野武監督です。
スパイなのか、違うのか、なるほどだからこの役に高橋一生さんだったわけなのね、と妙に納得。夫は国を裏切ろうとしているのか、ただの善意の人なのか、夫がアメリカに行こうとしていたのは愛人の為なのか、夫は浮気をしていてのか、などなどなど、恵まれた環境で生きていた妻の心を蝕む妄想とどこまで信じて良いのか分からない話の中で翻弄される女性を蒼井優さんが好演。その怪しい夫役が高橋一生さん。適役です。
映画のせいか、画面が暗く見辛いシーンもあったものの、世界に配給する事を見込んで作ったのだろうなと思われる演出も色々あり、面白い作品です。
年末から女刑事と入れ替わっちゃった一生さん、奇妙な事件に巻き込まれる漫画家の一生さん、裕福な貿易商の一生さん、恋をしない生活肯定派のスーパーの店員の一生さん、と色々見てきましたが、どれも見事にあっていて、この人のドラマは面白いものが多い気がします。新しく始まったドラマも楽しみです。
