時間的には後日の方が良かったのですが、妹が「行きたいって時に行っておいた方がいいよ。お父さんには次回は無いかもしれないんだから」と、なんとも怖ろしい事を言うので、「じゃ、行っときますか」と出かけたのでした。
そろそろ暑い季節なので、アイスコーヒーを飲みましょうと言うことででかけたのです。
お店に着いたら、運良くソファの席が空いていて、妹が手早く車椅子が入れるように椅子を動かしてセッティング。その間に私が、レジに並んで、適当に食べ物を購入という手分け作戦が出来、アイスコーヒーとアップル・パイを調達しました。
温めたアップル・パイを店員さんが運んでくれまして、プラスチックのナイフとフォークもきたのですが、これがパイが切れない。そこで、五本箸で齧りました。「こりゃ、固いな～」とパイ生地の部分を苦労して齧っていた父も、林檎の部分になって、「美味いなぁ」と言っていました。
そこで、はっとしたのですが、父と妹は林檎が嫌いだったのです。忘れていました。妹は「火を通した林檎は好き」と言っていたので、まぁいいのです。父も、年を取ったら、林檎嫌いであることを忘れてしまったようで、平気な顔で食べていました。
彼らは林檎を食べると苦いので嫌いと、以前言っていました。我が家は昔、両親、祖父母、妹と私の6人家族だったのですが、母と私を除く4人が林檎が苦い人たちで、林檎を頂いても不評のウチでした。
うーん、どうしてでしょうね。林檎好きの私としては、彼らの味覚は理解不可能です。
父が「寒い寒い」と言うので、妹が「自由にお使い下さい」とサービスで置いてある膝掛けを借りてきたのですが、女性向けのしかなかったと、クマちゃんが着いているふわふわの膝掛けを肩から父に被せてみたら、「温かい」との事。丁度父の席の上が、エアコンの風かくる場所だったようでした。
寒かったせいか、コーヒーは暖かい方が良かったようで、妹がホットコーヒーを買いに行き、暖かいコーヒーを飲んで、父はやっと人心地がついたようでした。
せっかく、出かけてきたので、ホームセンターで、植木のコーナーとペットショップを覗いてホームへ帰りました。
おやつ付きお散歩でした。ちょっと出かけると父も楽しいようで、また機会をみて、近所に出かけたいと思います。
