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母娘で見にいきたい「メアリー・カサット展」

23日に横浜美術館で開催中の「メアリー・カサット」展に行って来ました。

お仕事の関係の方にチケットをいただいたので、横浜が近い友人と行って来ました。

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今回の「メアリー・カサット」展は、アメリカ人女性で印象派であるカサットの画業を展望するものです。

カサットの作品は、以前に同じ横浜美術館で開催された「ドガ展」の際に、何枚も見た事があります。カサットも印象派という事もあり、日本の浮世絵に影響されていて、浮世絵を彷彿とさせる構図の女性たちの日常を描いた版画作品がありました。なぜか、油彩より版画作品の方をよく覚えています。

今回は、油彩も沢山展示され、代表作と言われる「桟敷席にて」も展示。黒いドレスの女性が、オペラの桟敷席で双眼鏡で見ている姿を前景に、後景にはその女性を眺める紳士や舞台を見ている別の桟敷席の人々が描かれ、当時の流行を切り取ったような作品です。この頃、女性の黒いドレスは流行だったのですね。この絵の中でも、他にも黒いドレスの女性が数人います。マネのベルト・モリゾの肖像も黒いドレスでした。

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「母子像の画家」と呼ばれたカサットらしく、母と幼い子供たちの触れ合う姿を描いた作品が多く、見ていてほんわかした気分になってきます。

そして、以前見た版画作品もありました。「沐浴する女性」の淡いピンク・グリーン・白のストライプのドレス、上半身裸の背中など、浮世絵の影響を感じさせる作品です。それでいて、女性の日常の中の美しい瞬間を捕らえており、いい感じの作品です。

当時は、まだ女性で画家という職業につく人は少なかったでしょうし、パリのアメリカ人だったであろうカサットは、苦労も多かったのではと思います。しかし、女性であることを活かした画風や画題の選び方は、後からしたらプラスだったのでは、とも考えられます。

気楽に、親子揃って見にいける展覧会です。実際、会場は女性が多く、母娘と2人組も見かけました。
ほのぼのとした気分になれる展覧会でした。