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大人気の「キトラ古墳壁画」展

東京国立博物館(トーハク)で公開中の「キトラ古墳壁画」展も明日まで。猛烈に込んでいるのでのんびりかまえていたら、もう明日までの公開ということに、ゆうべ気づき、本日行って来ました。
 
トーハクに着いたのが10:30。この段階ですでに長蛇の列はこちらも明日までの特別展「栄西建仁時」展をやっている平成館の池の外側を回ってあと少しで建物入り口まで届こうかという長さでした。チケット売り場近くでは、「150分待ち」と謡っていました。とりあえず、炎天下でも大丈夫なように帽子着用、本持参、ペタンコ靴着用で行ったので、列のお尻に並んで待ちました。プラカードを持った係りの方が、「夕方の方が待ちません。19:30までに来てもらえれば、皆、見られますので、よかったら夕方にどうぞ」と言っていたので、夕方で直すことにしました。中で見るのは30分もあれば、とのこと。
 
さて、17:30に列に再び並びました。今回は入り口で「90分待ち」と言っていましたが、プラカードでは「80分待ち」に。このくらいなら待てそうですし、炎天下でないだけでもありがたい。実際には、18:30には会場に入れましたので75分待ちでした。
 
展示数が少なく、本館の1階の1室が会場という感じなので、どんどん見られてしまいます。入ってすぐに、今回の古墳の壁画の展示、と思いきや、これは複製でした。本物だと思ってかなり熱心に皆見ていましたし、私も、本物だと思っていました。しかし、進んでいくと最後のコーナーがガラスに入った本物でした。
 
キトラ古墳を発掘したら、中の石窟に壁画が描かれていて、東西南北に聖獣と言われる、青竜・白虎・朱雀・玄武、天井に天文図、壁には4つの聖獣以外にも十二支の顔をした人物が出てきたのだそうです。上手に壁をはがしてくっつけて、今回展示に至ったのだそうですが、青竜は今回間に合っていないようで、複製のみの展示です。
 
青竜は本体の部分が泥をかぶっていて、長く赤い舌しか見えませんでした。複製ですけど。
 
玄武はただの亀ではなく、蛇が体にまとわりついて輪になり、蛇と亀がにらみ合っている図です。白虎は右向き、古墳の壁画では普通左向きらしいです。首が長く、前足の付け根あたりに羽が生えています。長くふさふさのしっぽが後ろ足にまとわりついています。口は大きく開き、ほえているのか。目は見開き威嚇している感じです。朱雀は赤色は見て取れるのですが、あまりよく見えません。
 
複製に比べて、本物は驚きほどきれいにはっきりと描かれているのが見て取れました。複製は、壁です、と言う感じのリアリティが良くできていて、後から本物が出てこなければ、それだけで見た気に成ってしまいます。
 
一緒に出てきたという副葬品などもすばらしいです。複製の剣も美しく、こんなのが当時から使われていたとしたらすごい文化だと思いました。
 
発掘や復元作業がとにかく大変だと思いますので、そのあたりもっとしっかり見せてくれても良かったのでは、と思います。映像で紹介されているものの、立ったままで関心のある人が眺めると言う感じなので、もったいないと思います。
 
実際、中を見学するのには35分だけしかかかりませんでした。入るまでの苦労に比べて、見る時間の短さよ、ですね。それにしても、世の中、こんなに多くの人が古墳とか壁画に関心があるんですね。確かに自分の中でも、古墳時代への関心を掻き立ててくれる展示会です。