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コンドルとの交流も楽しい 「画鬼暁斎」展

8日(土) に、三菱一号館美術館で開催中の「画鬼暁斎」展に行きました。

妖怪画で有名な江戸末期から明治時代の絵師である河鍋暁斎と、三菱一号館も建てた明治のお抱え建築家ジョサイア・コンドルは師弟関係にありまして、この展示会では二人の交流を中心に「画鬼」と呼ばれた暁斎の画業を見ていくという展示会です。
 
河鍋暁斎という絵師に関心を持ったのは、数年前でして、たまたま私の暮らす蕨市に私立美術館があるのです。それで、2度ほど見に行ったりしていて、もっとドカンとまとめて見たいものだ、と常々考えていました。一昨年あたりから、結構、暁斎の展示会はありまして、その都度楽しみに見に行っているのですが、今回は約100年ぶりに日本に里帰りする作品も出るということで、行きました。残念ながら、前期は見逃してしまい、後期に入っていました。
 
構成は下記の通り。
 
Ⅰ  暁斎とコンドルの出会い
Ⅱ コンドル 近代建築の父
Ⅲ コンドルの日本研究
Ⅳ 暁斎とコンドルの交流
Ⅴ 暁斎の画業
    1. 英国人が愛した暁斎作品
    2. 道釈人物画
    3. 幽霊・妖怪画
    4. 芸能・演劇
    5. 動物画
    6. 山水画
    7. 風俗・戯画
    8. 春画
    9. 美人画
 
暁斎は何を描いても上手なんですが、弟子のコンドルも、中々上手です。さすがに建築家という職業柄かもしれません。二人の温かく楽しい交流が記録された暁斎の絵日記が素晴らしく、可愛いのです。あまりにも頻繁に会っていたので、コンドルはスタンプを作って押してあります。来客が多かったので、客の種類ごとのスタンプやお土産を頂いた時のスタンプもあり、見ていて本当に楽しいのです。大人になって絵日記という発想も、絵師でないと出ないだろうし、更にスタンブまで作ったというのも暁斎ならではでしょう。この人、面白い人ですね。
 
暁斎の画業としては、妖怪画が有名で、楽しいのですが、今回春画も出ていました。いやらしいと言うより、お笑いの要素が強く、どちらかというと笑える戯画という感じです。
 
約120点くらい展示されていて、なかなか見ごたえがあり楽しませてもらいました。化け猫が人を驚かしている大きな絵の前で写真が撮れるコーナーがあり、私も驚いた姿で撮影しました。こういうお遊びコーナーがあると楽しさ倍増です。後で、その写真を見て、一人ニヤニヤしています。
 
この美術館は規模が小さいのですが、その狭さを上手に生かせた時に素晴らしい展示会になることがあります。浮世絵や日本画はスペース的にも合っているようです。楽しい展示会でした。
 
 

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