本日、雨の中、父の面会に行きました。
お茶の時間になり、おやつとコーヒーを出してくれました。そのおやつはパイのお菓子で、中身が南瓜と胡桃とりんごの3種類あり、父に「好きなのを選んで」と言ったところ、「りんご」を選びました。
「⁈」
もう一度、南瓜と胡桃とりんごの中で好きなのを選んで、と言うと、やはり「りんご」を選びます。
「後悔しないなら良いけど」と、父にりんごを渡し、妹が南瓜、私が胡桃を取りました。
なぜ、ここまでしつこく、りんごの説明をしたかと言いますと、父はりんごが嫌いだったのです。元気だった頃は、生のりんごも煮たりんごも嫌いでした。
ついでに、妹もりんごが嫌いで、最近は煮たりんごは大丈夫だそうです。
なので、この面子では2人はりんごを選ばないと思っていたのです。
父は問題無く、りんごのパイを完食していました。食べ物の好みというのは、こうも変わるものなんでしょうか?
そういえば、父は生クリームもかつては嫌いだったのに、今では生クリームたっぷりのケーキをペロッとご馳走になっています。
人間というのは、幾つになっても、進化するものなのですね。
そうなると、私も、今現在、嫌いで食べられないものも、いつか食べられる様になるのかもしれません。
年を取るのも、そう悪いものでもないのかもしれないなと、少し前向きになりました。