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甘い生活を目指しています。

ドラマ「パンチ」

テレビ東京で毎朝放送していた韓国ドラマ「パンチ」を、録画して楽しみに見ていました。

はじめのうちは、「このドラマどうなんだろう、面白いのかしら?」と思っていました。回を追うごとにすごい展開で面白くなりまして、毎日楽しみにする程に。

韓国の検察の世界を舞台に、検察側の最高権力を掴む地位まで登りつめようとする男の補佐官と、彼の上司である検事総長、さらにその上に君臨する検察長官の三つ巴の泥仕合が見どころです。更に、その3者と敵対する補佐官の離婚した妻、補佐官の部下、かつての親友などが絡んで来て、権力に邁進する人々の浅ましい姿や、権力に踏みにじられる良心的な人々の姿も描かれます。時に、底辺から這い上がって来た総長とその兄の兄弟愛や、総長と長官の貧富の差と言った問題もあり、見応えがありました。

仕事で頂点を目指し、やっと上司を長官の座につけ、これから益々と言うところで、余命宣告される主人公。そこから裏切りに対しての復習が始まるのですが、彼自身、かなりあくどい事をしてきた人物で、敵が多いタイプ。

このドラマを見ると、韓国の法曹界は大丈夫なのかと思う位、癒着や隠蔽など、真っ黒です。

生まれや育ちの良し悪し、貧富の差などを表現するのに、食べ物が効果的に使われていて、赤貧だった総長とその兄のエピソードでは、山でとった根菜の根(カタクリか?)を生のまま齧るシーンや、総長とその補佐官の関係性を描く場合はジャージャー麺を食べるとか、興味深いシーンでした。

そして、主役を演じた役者さんも良かったのですが、何と言っても総長役の俳優さんは力演でした。この役で賞をとられたようですが、とにかくすごい。得意満面の表情から極悪非道の権力者まで、兄思いの弟から頼れる兄貴分まで。人の弱い所や優しい所から、悪どい所や鬼の顔、裏切る方から裏切られる立場まで。とにかく魅せてくれます。

展開が早く、見所満載、韓国法曹界の黒い面を見せたドラマでした。ただ、「パンチ」というタイトルが、ドラマの出来に比べて良く無かったと思います。もっと合ったタイトルだったら、尚更良かったのにと、その点は残念です。