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「松林図屏風」を見に行く

トーハク(東京国立博物館)に、長谷川等伯の「松林図屏風」を見に行って来ました。

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ほぼ毎年、新年のこの時期に国宝室に展示されます。今年は今日まで。時々、展示が無い年があり、その年はちょっとがっかりします。

予想通り、いや、予想以上に混んでいました。

国宝室はそんなに大きなお部屋ではないのですが、以前は一面に「松林図屏風」、反対側に誰かの別の屏風、更にその間の面に別の屏風が飾られていた事もありましたが、今年は「松林図屏風」だけがガラスのケースの中に鎮座ましましていました。

とにかく人が多くて、全体を一目でも見る事が出来ず、ケースの間近に寄った人の身体越しにしか見られません。こんなに混んでいる環境で見て、この作品の本当の良さが伝わるのかとすら感じました。もはや、松の木々を揺らす風の音など聴こえません。人々のざわめきのみ。

ちょっと残念でしたが、60代らしき女性の2人連れの方のお話が耳に入ってきました。「やっぱり写真で見るのと本物では違うよ~!」。そうなんですよね。本物ってやはり不思議な力がありますね。

もっと静かな環境で、いつかまた見たいと思います。因みに、来年も展示があるようで、来年は1月2日から13日までのようです。

さて、今日は「松林図屏風」を見るのが目的でした。更に「高精度複製品によるあたらしい屏風体験」なるものを2月3日までやっています。これは複製品の屏風を畳に立て、それを畳に座って鑑賞するというものです。ただ屏風があるだけでなく、映像が屏風の上に流れ、中には見ている方が松林図屏風に入ったような映像が流れたり、季節が変わったりします。正直、そこまでやらなくても、日の差し方でどう屏風の絵が違って見えるかだけでも分かれば面白いと思いました。本当は屏風の前でゴロンと寝転んで見てみたいというのが希望ですが、そんなお行儀の悪い人はおらず、正座の方が殆どでした。面白い試みだと思います。

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複製品の「松林図屏風」。

今の時期は新年の特集をやっていて、干支にちなんだ猪の作品のあれこれも見られます。猪コレクション、なかなか楽しかったです。

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トーハクはいつ行っても楽しい。昨年はあまり行かなかったので、今年はもっと足を運びたいと思います。

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