ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

東北旅行2日目 ひたすら湯めぐり

東北旅行2日目。今日は身体が溶けそうな程、温泉に浸かりまくりました。

f:id:winewinewine2525:20221028192303j:image

「湯めぐり帖」を購入して、乳頭温泉郷の7つの湯を制覇するのが、今回の旅の目的の2つ目です。

ところが、朝から雨降り。宿である孫六温泉で朝から「唐子の湯」と女性専用の露天風呂を梯子してやる気満々なのですが、雨がどんどん酷くなる一方。

前夜も入った女性専用露天風呂ですが、朝になり周りの景色が見える中での入浴はまた良いものです。川沿いにある湯で、反対側の景色が紅葉の季節と相まって美しく、しかも朝風呂なので一人占めです。湯は白緑色で入っていると肌がすべすべしてきます。あまり熱く無いので逆上せずにのんびりと楽しめます。

食堂に行くと、すでに朝ごはんの支度ができていて、どうして旅先だとこんなにご飯が進むのか?おばちゃん2人組の私たちはお櫃を空にしました。お膳に川魚の甘露煮、山菜を使った小鉢料理、温泉卵が付いていました。そして秋田の定番のいぶりがっこ、朝ならではの梅干しも忘れずに。お野菜多めの朝ごはんがスルスルとお腹に収まりました。

f:id:winewinewine2525:20221028181006j:image

この日は朝から雨降りでしたが、露天風呂に入っている段階ではまだ深刻な降りではありませんでした。宿の方がバス停終点まで宿のバンで送ってくださると申し出て下さっていたのですが、湯めぐり帖の周遊バスを利用して、まず休暇村まで行って荷物を預けてからその近所を制覇する予定でした。

土砂降りの中、黒湯温泉の近くで周遊バスを待ちました。小型のバンが来るのかと思っていたら、結構しっかり大きいバスで車体が緑色、車体の上に巨大な湯おけのオブジェを乗せたバスがやって来ました。休暇村までは坂道を登り、紅葉の美しさにワーワー言っている間に到着しました。

f:id:winewinewine2525:20221028181837j:image
f:id:winewinewine2525:20221028181840j:image

f:id:winewinewine2525:20221028181139j:image
f:id:winewinewine2525:20221028181135j:image

休暇村から妙の湯、大釜温泉蟹場温泉は近く、一番離れている蟹場温泉まで徒歩で約10分。左側にブナの林を見ながら土砂降りの中、進みました。お天気が良ければ、ブナ林の中を歩くトレッキングは楽しそうです。紅葉の季節で辺り一面が黄色く色づいて、その美しさは見る者を幸せな気分にしてくれます。


f:id:winewinewine2525:20221028181234j:image

f:id:winewinewine2525:20221028181230j:image

f:id:winewinewine2525:20221028181320j:image

f:id:winewinewine2525:20221028181317j:image

f:id:winewinewine2525:20221028181443j:image

f:id:winewinewine2525:20221028181438j:image

蟹場温泉はブナ林を眺めながら入浴できると聞いていて、かなり期待していました。内湯、女性専用露天風呂とも単純硫黄泉です。こちらは内湯からは額縁のようなブナの林が眺められ、露天風呂からはその額縁が取れた状態でブナの林の中で湯浴みをしているようです。内湯でブナ林を見ながらの入浴も良いのですが、露天風呂がやはり良いです。混浴露天風呂は泉質が違うのですが、今回は行きませんでした。

蟹場温泉を皮切りにご近所を歩いて回る予定でしたが、時間の都合で湯めぐり号に乗り、いよいよお目当の鶴の湯です。

f:id:winewinewine2525:20221028181609j:image
f:id:winewinewine2525:20221028181605j:image
f:id:winewinewine2525:20221028181801j:image
f:id:winewinewine2525:20221028181804j:image

鶴の湯は外観が江戸村と言うか、地方の歴史保存の村の様な茅葺き屋根の建物が何棟も並んでいます。受付を済ませて早速入浴棟へ。女性用の脱衣所を抜けると小さな内湯、続いて露天風呂です。露天風呂は緑がかった乳白色です。この日は雨降りでして、入っているうちにどんどん雨が酷くなってきました。露天風呂の一部に屋根があり、入っていた人全員が避難して雨宿りです。でも身体は温泉の中という不思議な光景です。屋根の反対側に小さな石がこいの湯があり、入ってみるとちょっとぬるめです。赤ちゃんを連れたご家族が入ってきて、屋根の下から押し出される形で、露天風呂を後にしました。

建物を出て、すぐ近くに女性用内湯の看板を見つけすぐに寄りました。こちらは木で出来た湯船で先ほどの湯よりちょっと熱め。建物に沿って奥に行くと女性専用の露天風呂がもう一つあると聞いていたので、そそくさと出て、そこを目指します。途中、混浴露天風呂が左側に出て来るのですが、湯船が丸見えの状態で男性陣が入浴していました。見たく無いのにそこを通り、すぐに女性用の露天風呂でした。こちらは女性専用でゆっくり入浴できました。因みに、先ほどの丸見えの露天風呂には女性は誰も入っていなかったようです。

物凄く期待していたせいか、はたまた土砂降りの中で入浴したせいか、いまいち鶴の湯温泉の良さが分かりませんでした。お泊りしたらイメージが違うのかもしれません。宿の方と言葉を交わす機会は「湯めぐり手帖」にスタンプをもらう時だけ。不思議とあまり感動がありませんでした。後に妹が言うには、鶴の湯温泉の露天風呂では雨が温泉に当たると王冠型に弾けるのではなく、哺乳瓶の乳首みたいな形に盛り上がるとの事。へーっ、気がつかなかった。土砂降りだなぁと思っていただけで、そんな風流なところまで気が回りませんでした。

f:id:winewinewine2525:20221028182124j:image
f:id:winewinewine2525:20221028182312j:image
f:id:winewinewine2525:20221028182315j:image

湯めぐり号に揺られて、妙の湯温泉へ。こちらでは入場制限があり、玄関でしばらく待ちました。よく「女性に人気の宿」と紹介されていますが、なるほど「秘湯」と言われる乳頭温泉郷では他と違ってモダンな感じがしました。そういう意味では私たちが泊まった宿は一番鄙びていて「秘湯」感があったわけです。乳頭温泉郷はどちらかというとおっさん臭い温泉街です。その中では妙乃湯温泉は異色な感じです。

中は内湯の銀の湯(無色透明の単純泉) と露天風呂の金の湯(黄土色のマグネシウム・カルシウム硫酸塩泉)の2つの泉質の湯があります。露天風呂は残念ながら板塀で囲まれていて外が見えません。黄土色の湯はこの温泉郷で初めての出会いです。割とすぐに出て、お昼ご飯を頂きました。14:00近かったので、とにかく腹ペコ。稲庭うどんを頂きました。大きなガラス張りの窓から紅葉が見えるのですが、相変わらずの土砂降り。

f:id:winewinewine2525:20221028182356j:image

さあ、ここまで来たら湯めぐりもあと2件です。まず大釜温泉に行きました。ここは小学校の校舎を移築した建物で、外に足湯があります。誰でも利用できるのはハイキングや山登りで訪れる人には心優しいおもてなしですね。ここの泉質は酸性含砒素ナトリウム塩化物硫酸塩泉という事ですが、色は緑白色です。それもどちらかというと濃いめの。女性用の内湯と露天風呂に入りました。雨が降っていた事もあり、とても空いていました。意外と言っては失礼ですが、露天風呂はブナの紅葉を眺めながらの入浴で、しかも私たちだけでしたのでとても贅沢な気分になれました。露天風呂はやはり外が見えるのが気持ち良いなと思いました。隣の男性用風呂からはお仲間で訪れているのか、楽しそうな声が聞こえていました。

f:id:winewinewine2525:20221028182517j:image

さてさて、7件目、ついに最期の温泉は休暇村です。エレベーターで上の階に上がると、しっかりとしたロッカーの付いている脱衣所があります。内湯は脱衣所に近い方の「乳頭の湯」(ナトリウム炭酸水素塩) 、「田沢湖高原の湯」(単純硫黄泉) で、はじめ温度が違う2つの湯船かと思ったら、泉質が違うので色が違います。露天風呂も「田沢湖高原の湯」なので、色は淡い緑白色です。ここの露天風呂も予想に反して良い温泉でした。こぢんまりとしていてこざっぱりとしています。雨の時はベトナムの笠の様なものを被って入ります。私たちが行った時は、雨は止んでいたのでそのまま入ったのですが、先客2名は笠を被って入っていました。ブナの林がよく見えてリラックスできます。

現代的な建物である休暇村を最後にしてよかったのは、設備もきちんと現代的で、最後なので洗髪したりするのにもぴったりでした。シャンプーやトリートメント、ボディソープはもちろん、上がった後の化粧水やかかと用クリームなど、色々用意してくれていて助かりました。

 

休暇村のお土産コーナーで秋田土産を購入しました。実は、前日に食べたきりたんぽ鍋が美味しくて、「きりたんぽ鍋セット」とかあるといいなと思っていたのですが、それはなくて「きりたんぽ」単体の箱入りを買いました。いぶりがっこが欲しかったのですが、スライスされているものしかなく、塊が見つかりませんでした。前日に食べた山菜が美味しく、山菜を2種類も購入しました。売店のソフトクリームもコクがあって美味しかったです。そして、休暇村はホテルだからか、スタッフの方が親切です。私たちはただの立ち寄り湯の客でしかないのに、丁寧にご対応頂きました。

それにしてもよくもまあ「湯めぐり帖」で全ての温泉を巡り終わったものです。この手帖は1年間有効なので、ご近所の方は大急ぎで回らなくても十分使い切ると思うのですが、なかなか秋田まで行く事がないので、使い切ってしまいたいと思っていたのです。

初めて訪れた乳頭温泉郷はブナの森の紅葉のシーズンで辺り一面黄色に染まっていました。本当に美しく、晴れた日にトレッキングで湯めぐりが出来たら、またひとしおだったかと思います。巡った7つの温泉、7つの宿はそれぞれ趣が違い、訪れる人の好みが分かれるかと思いますが、近代的な設備が整っていないと嫌という方は休暇村や妙乃湯温泉に行くでしょうし、それよりも歴史的な建物がいいという方は鶴の湯温泉黒湯温泉でしょうし、鄙びた感じがいいという方は孫六温泉でしょう。好みに応じて宿が選べるのも楽しいかと。泉質で選ぶという方法もあるでしょう。

お世話になった孫六温泉さんは宿の方がとても親切でした。自家発電ということで、部屋にテレビも冷蔵庫もありませんし、トイレは1階まで降りないといけないのですが、特に不自由はありませんでした。

この温泉郷の特徴の一つとして混浴温泉がどの宿にもあることです。もちろん女性専用の内湯や露天風呂もありますし、時間制で混浴風呂を女性専用として入れる所もあります。私たちは一つも実際の混浴は試しませんでしたが、特に混浴である必要もなく、宿ごとに女性専用のお風呂がいくつもあり、それだけで十分満足でした。泊まった宿で、混浴用風呂の女性専用時間を利用しましたが、お風呂自体は素晴らしく、景色のいい日中は男性陣が占有しているのだなと、ちょっと羨ましくもありましたが、その時は混浴なのですから入ってもいいわけです。空いている時間に試してみるのも良いかもしれません。

と、まぁ、本当に湯めぐりを堪能いたしました。

f:id:winewinewine2525:20221028182654j:image


f:id:winewinewine2525:20221028182715j:image

f:id:winewinewine2525:20221028182718j:image

 

田沢湖駅から盛岡に移動して、ホテルに直行、ホテルで教えてもらった焼肉屋さんへ行き、結構早く帰ってきて休みました。盛岡は突然現代と言った趣きで、昭和だか江戸だかからタイムスリップしたかの様でした。