ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

成人の日の振袖

新成人の方、おめでとうございます。
 
本日、2012年の成人の日でしたね。新成人の方は、どのような気持ちでこの日を迎えてたことでしょうか。
 
私の住む埼玉県蕨市はなんと、成人式発祥の地です。ちょっと、へぇ~でしょ。
 
今日は、振袖姿の新成人を駅周辺で7名も見ました。今年は金色の帯が流行りなのでしょうか?大半が金色の帯でした。着物は比較的よいものを皆さんお召しでした。こんな暗い時代だから成人式くらいは気張って、ということでしょうか。
 
何年か前までは、おかしな着付けをしていたり、足元がブーツの人がいたりしましたが、ことしはいたってスタンダードな着こなしでほっといたしました。着物って、普通に着るのが一番きれいだと思うのです。帯や半襟や、いろいろなコーディネイトでいかようにも見せられるのが着物のすごいところです。しかも、成人式の振袖は一生に一度ですから、後で見て、「いったいこれは何?」という着方はもったいないと思います。
 
本日、たまたまお見かけした方たちがお召しだった着物は、どれも中々良いものだったとお見受けいたします。着物って値段が見える気がするのです。柄だったり、染めだったり、詳しくはなんとも表現できないのですが、見た瞬間、なんとなく「あぁ、いい着物だな」とか「安っぽいな」というのがパッと判ってしまう感じです。
 
20歳くらいだと、「着物なんて着ないから振袖はいらない」とか「式典はスーツで行くから」とか「振袖に金かけるならスキー旅行代の方がいい」とか結構思ったり言ったりしているのではないかと思います。私の頃もそんなでした。私は、振袖を作ること自体全く関心がなく、うちでずっとお付き合いのあった呉服屋さんの展示会に連れて行かれても、イマイチ乗り気でもなく、正直どうでもいいという具合だったのです。でも、その時帯を何点か見せられて、目から鱗が落ちました。その帯の素晴らしいこと美しいこと !! 「あぁ、この帯、すごくいい ! 欲しい !!」と思いました。でも帯だけじゃ役に立ちません。で、その帯に合う着物を選ぶことになりまして、呉服屋さんと母と祖母とで選びに選んであっと言う間にお買い上げです。
 
当日もまるでマネキン状態です。でも、お祝いに集まった父方の祖母も、母方の祖父母も、親戚のおばさんたちもとても喜んでくれたので良かったと思います。成人式の振袖は自分が着て喜ぶというよりは、周りの人のために着るものだと感じました。とくに年配の人たちは喜んでくれます。当日、黒子のように仕度の世話をしてくれた母も嬉しそうでした。周りの人の嬉しそうな顔を見られるだけで、こちらも嬉しいですよね。自分も素敵な振袖が着られて嬉しいし。
 
もちろん、成人の日は普段着でもスーツでもなんでも良いのです。今まで育ててくれた人々に感謝すると共に、一緒に喜び合ったりする日であり、今後の成人としての自分の新たな門出の日でもあるわけで、着るものは何でもかまわないのです。しかし、もし振袖を着る機会があるならば、是非、新たな世界へ挑む自分へのはなむけとして着用することをお勧めいたします。