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「篠山紀信展 写真力」を見に行く

今日まで公開中の「篠山紀信展 写真力」展を見るために、オペラシティーまで行ってきました。
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最終日だからか、休日だからか混んでいました。
 
会場は5つのコーナーに分けられていて、それぞれ「GOD」「STAR」「SPECTACLE」「BODY」「ACCIDENTS」というタイトルのもと、それにあった写真が展示されていました。
 
とにかく1枚1枚がデカイ ! 大きさで圧倒してきます。「GOD」のコーナーでは「男はつらいよ !」の寅二郎の格好の渥美清さんのおおきな笑顔のアップがあり、なんだか懐かしい人に久々に会った気分になりました。このコーナーに三島由紀夫の写真が2枚あるのですが、なんだかとってもナルシストな方だったのかしら、という雰囲気が漂ってきます。1枚なんて、矢に射られている聖人の絵を真似たようなのもあって、どういう人だったのだろうと想像をたくましくしてしまいます。
 
「SPECTACLE」のコーナーの歌舞伎役者の写真はやはりとても華やかで、見ごたえがあります。江戸時代も浮世絵で多くの役者絵というのを見ましたが、時代が変わっても、やはり人の目を惹き付けるものだなと思います。
 
「BODY」のコーナーでは、大相撲の写真が圧巻。縦横大きな力士が多分全員、行司さんや親方、呼び出しさんなど関係者全員が勢ぞろいしたような写真なのですが、「写真力」というものをとても感じました。その上に飾られた、刺青をした男たちの集合写真もすごい迫力で、あの中では、刺青をしていない方が異端の者に見えてしまいます。そして、男性バレリーナの躍動する肉体の美しさは圧巻です。
 
驚いたのは「ACCIDENTS」のコーナーで、3.11の震災を取材しています。なんだか篠山紀信ぽくないなという感じですが、あの震災はあらゆる写真家が取材しているのでしょうし、合同写真展なんてやってもらいたいものです。
 
とにかく、写真力はよく判りました。ただ、あまり見た感がないのは、作品の1つ1つが大きく、点数が少ないせいかもしれません。言い方を替えると、逆にそれだから場所もオペラシティーだし、都会的なアプローチの展覧会ということなのかもしれません。もっと、「見たゾ」と感じられるものを期待していたので、ちょっとアテが外れた気がしました。30分くらいでどんどん見られてしまったのも、まぁ、都会でちょっと一服感を感じるにはぴったりかなというところでしょうか。