ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

お通夜

26日に亡くなった伯父のお通夜に行ってきました。伯父は母の兄で、母方の総領です。あと1週間くらいで92歳になろうというところでした。総領と言っても、決して厳しい老人ということはなくて、むしろ物静かなやさしい伯父でした。

伯父はここ数年、病院や老人専門施設で療養中だったのですが、12月になってから胸が苦しいと10日くらい入院していたのだそうです。それでも症状がよくなったので退院し、10日くらいしたところで亡くなったらしいのです。病名は肺気腫だったらしいのですが、年齢も年齢なので、老衰という捉え方らしいです。
 
療養のきっかけは3年前に心臓が苦しくて、ということで入院したらしいのです。その頃、入院先にお見舞いに行ったのが最後になってしまいましたが、従姉妹から最近は食事も摂れるようになって少しふっくらしてきた、とか、歩行器で歩けるまでに快復したと聞いていたので、良い方に向かっているのだと思っていました。お見舞いに行った頃は、胸が苦しくて食事が摂れないと言っていて、元々痩せていた伯父がさらに痩せていて、大丈夫かな、と話していました。
 
老衰で亡くなる人の場合、お誕生日の近くの日にちで亡くなるらしいので、1月4日生まれの伯父は、大往生ということなのでしょう。若い頃から身体が弱かった伯父が、92歳近くまで生きたのですから、大往生と言ってもいいですよね。
 
さて、納棺師の方が来て、湯灌を行いました。白い死出の為の着物に着替えさせる前に男性は上半身、女性は下半身の出ている部分を布で拭いていきます。上半身は顔と手くらい、下半身はすねの辺りから足しか拭けるところが無いのですが、伯父の骨と皮ばかりのやせ細った脚を見て驚きました。布団の上に横たわっている伯父の身体は痩せて薄くなってしまっていました。人間というのはこんなに痩せられるのだな、と思います。伯父は最近は食事も摂れるようになっていたと聞いていたのでちょっと驚きました。
 
納棺師の方が、手品のように白い着物に着替えさせて、男性数名で納棺しました。そして、お通夜の会場に向かいました。
 
お通夜の後、伯父はまた自宅に戻されました。自宅で過ごす最後の夜です。今の時代、年を取ってから入院すると、そのまま幾つもの病院を回り、亡くなってからでないと自宅に戻れないということも多々あるようです。退院して自宅療養をしている、という話を聞いたことがないので、多分伯父もそうだったのかなと思います。
 
お通夜はセレモニーホールで行いますが、それはあくまで生きているこちらの人間の為のお通夜で、ご本人にとっては、その後自宅に戻されてからがお通夜になるのかもしれませんね。