ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

春の珍事

今日、朝の情報番組「あさイチ」の「JAPAなび」のコーナーで東京都千代田区をGW中でとても空いています、と紹介していましたが、本日、水道橋、飯田橋あたりに行ったのですが、本当に空いていました。人通りが少ないし、自動車も少ない。心なしか空気までいつもより綺麗な気がしました。
 
今日はやっと気持ちが立ち直り、筋肉痛からも脱し、しごとセンターと飯田橋ハローワークに行きました。しごとセンターもハローワークもいつもより空いていたように感じました。やはり、世の中GW。何かのテレビ番組の調査で、GWの中日の3日間、働く予定の人はどれくらいいるのかアンケートをとった結果、6割がお仕事でした。ということは、4割のお休みの人のムードに、残りも影響を受けている可能性が高いわけで、確かに、GW中に働いていたことがありますが、職場自体まったりしていました。
 
さて、そんなまったりムードのGW中日、飯田橋ハローワークでお仕事を検索中、それは起こりました。結構、検索コーナーはいっぱいで、席の配置の関係上、入り口が見えないのですが、声はよく聞こえます。
 
「今日は、渋谷から新宿に行って、それから飯田橋のここまで歩いてきました。この1年半、100件以上も回ったのに仕事を与えることもせず、生活保護も打ち切られた。今日からこの先3日も何も食べられない。いったいどうしてくれるのだ。私に死ねということですか ! 」と、声の感じでは60前後の男性が絶叫していました。
 
最初は、姿が見えないものの、「何が起こったのか」とばかりに、何人もの人がキョロキョロしていましたが、入り口が見えないので、やがて自分の目的であるお仕事の検索にすぐに戻っていきました。結局、職員がなだめたのか、その男性の主張は、ほんの5分くらいだったと思います。
 
あれっというほどすぐに騒ぎが収まったので、ちょっと逆に驚きました。だって、その男性はなかり追い詰められていて、ハローワークの入り口で大声で主張をすることになったのだと思うのです。仕事がなかなか見つからないって、「どうしてくれるんだ ! 私はこれからどうしたらいいんだ !? 」と言いたくなるくらい確かに大変なんですよ。
もっとも、仕事の相談や紹介をしてくれるハローワークの職員の方も、契約で働いている方が多いようですから、そこで何を言っても、その人たちもどうにも出来ないだろうとは思います。確か何年か前から、サービスのシームレス化ということで、ハローワークと、生活保護などの助成サービスをひとつの窓口で受け付けることになっていたと記憶しています。飯田橋ハローワークがその窓口だったら、まだその男性はどうにか対応してもらえるでしょうが、飯田橋にその機能があるのかどうか、私は不明です。
 
結局、日本の社会というのは、公的サービス自体が手続きがあちこちに分かれていて不便であるのと、分業なのでサービスの質が低下してしまうのではと思います。確かにハローワークはどんどん仕事の紹介をしてはくれますが、その後は求人を出している企業次第ですから、正直言ってあまり効率がいいとは言えません。ハローワークを通じて職業訓練を受けることができるサービスがありますが、まったく経験のない人が職業訓練を受けてもなかなか採用されないそうです。なんだか無駄な事業のような気もします。職業訓練を受ける人は、初めての業界でも頑張って就職しよう、学んだ仕事で今後頑張っていこう、という気持ちで訓練を受けていると思いますが、せっかく新たな技術なり知識なりを身に着けても、受け入れてくれる先が見つからないのでは、もったいない。そのあたり、どうにかならないのでしょうか。これは一例ですが、そんなようなことが、再就職の場では多いように感じます。
 
入り口で主張していた男性が、主張することでよい結果を得られたら良かったですね、とは思います。とにかくそのくらい、仕事がないというのは辛いことです。なんと言っても収入に直結し、生活がかかっていますから。
 
私だって、「いい加減にしてくれ !」と言いたいのは山々ですが、やがて就職活動も終わるであろうと思っているので、まだ当分は頑張り続けるつもりです。どこかで妥協する日が来るのかもしれません。でも、それまでは・・・と思っています。