ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

シロクマのままでいたい

先日、梨木香歩さんのエッセイ集「不思議な羅針盤」を読んでいて、「魔女はきっと、直感を正しく使う」というエッセイの中で、すごい一行がありました。
 
シロクマはハワイで生きる必要はない
 
きゃ~、仰る通りです ! と思わず膝を打ちました。
 
でも、現実はいかがなものでしょう ? シロクマが生きられる環境自体がどんどん目減りしているのでは、と常々思っているのです。
 
人間って知らず知らずのうちに、気が合うとか気が合わないとか、嗜好性/志向性というのが似ている人同士だと、一緒に居て安心感があり、楽ですよね。仲のいい友達同士などは、まさにこういう状態だと思います。以前に、誰かのエッセイで気が合うことを「馬が合う」と言うのはなぜだろう、と問う著者に、「馬は馬同士、牛は牛同士」というようなことを回答する方がいた、というエピソードがあって、著者は「そうか、馬同士だから気が合って当然なのか、だから馬が合うなのか」と気がついた、というような内容でした。回答者の言い回しが微妙に違うかもしれませんが、まぁ、大体そんなような内容だったと記憶しています。
 
職場というのも不思議なもので、似たような雰囲気をまとっている人が多いですよね。例えば、入ったスーパーのレジ係りが何故か皆、太った髪を後ろに一つに束ねた女性ばかりとか、ファミレスのウェイトレスさんが皆見た目がそっくりとか、採用する人の好みがあからさまに見えるような場所もあります。
 
先日の就職活動のアドバイザーさんとの面接で、志向によってマッチする仕事を割り出すテストをやったのですが、昨年まで働いていた職場は見事に私の志向と真逆で、どうりで居心地が最悪だったわけです。つまり私がシロクマだったら、無理してハワイに居たようなものです。
 
本日、ハローワークに行きまして、ご紹介してもらおうと係りの方とお話したのですが、私が求めているような種類の仕事自体、最近めっきり減ってしまって、めったに募集が出ないとのこと。係りの方のお話では、現在では仕事自体が痩せてしまっているとのこと。「もっと探す範囲を広げてみては」とのアドバイスを頂きました。
 
困りましたね。シロクマが生きていける環境が目減りしているということですから。ここは、つらくても無理してハワイで生きるしかないのかしら・・・と、ちょっとぐったりした気分になりました。
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あとは、シロクマからハワイで生きられる何か別のものに変身するしかないのかしら・・・。最強の生き物は環境に適応できた生き物だ、と言いますし。検討しないと・・・。でも、ホンネはシロクマのまま生きられる環境に住むことなんですけど。
 
 
何故か九州名物のアイスは「しろくま」ですよね。
  う~ん、興味深い。環境に適応したシロクマってことでしょうか。