三浦さんは70歳と75歳の時にもエベレストに登頂しているそうで、今回3回目。以前の登頂の時にテレビのインタビュー番組で、60歳位の時、「もう自分はスキーヤーとしてもやるだけやったので、もうこの辺でいいかな」と思い、しばらくだらけていたら、あっという間に身体もだらけてしまい、低めの山に登ろうとしたら、息があがってしまって非常に辛く情けなかったので、また登山がしたいと身体を鍛え直したと語っていました。その時の三浦さんの地道なトレーニングが実を結んで、また山に登れるようになり、ついにはエベレストにも登ったのだそうです。そして今回、最高齢での登頂です。「千里の道も一歩から」とは言いますが、まるでそれを表すようなエピソードですよね。
数日前、エベレストに登る前日に、その麓に居た際に、インタビューに答えて、山頂で手巻き寿司をしたいと言っていましたが、手巻き寿司、食べられたのでしょうか ? きっと、すんごく美味しいのでしょうね。
三浦さんの例は、元気な高齢者が増えていますね、とかもありますが、人生の中でいったん「自分はもういいか」と思ったところから、「もう一度やってみよう」と立ち上がったことです。だって、それまでの功績はすでに十分で、それでも誰も文句は言わないくらいなのに、自分で自分を駆り立てて「まだまだ」と前進したところがすごいところです。「もういいか」といったん立ち止まった所と、それ以降はきっとご本人にとって見えている景色が違うはずです。「求める所に道は開ける」ということでしょうか。
私たち凡人は、得てしてある程度の成功や達成感を得たところで、「もう十分」「もう、いいか」と思い勝ちですが、そこから更に踏み込んでいける人になれたら素敵です。年齢なんて関係なくて、本人が続けたい限り前進することを、誰も止めることはできません。
さて、三浦さん、この方だったら、ご自身で最高齢記録を更新してくれそうですね。
久々に元気をもらった出来事でした。