ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

プロの仕事を見せてくれるクリーニング店

今日はやっと、衣替えを行いました。今年は気候不順で~と言い訳いつつ、今までダラダラと先延ばししていたのは単にやる気にならなかったからです。だらだら汗をかいて、それでも完了。ただ、まだ冬物をクリーニングにも出していなくて、ダウンのコートとジャケットをクリーニングに出しました。
 
私がいつも利用しているクリーニング店は商店街にあるシルバーなご夫婦が営んでいる小ぢんまりとしたお店です。そこで受け付けて、どこか工場に出すようです。でも、このクリーニング店、とても親切で感じが良く、しかも染み抜きなども上手なので、シーズンごとにお願いしています。クリーニング店はそのお店によって、かなり実力が違いますから、良いお店を見つけたら長いお付き合いをさせていただきたいのです。
 
さて、夕方に来店したら、おじさんはお食事にでも行っているのか、おばさんだけでした。この店のおばさんは70代だと思うのですが、小柄で優しい雰囲気の方です。私の先に50代の女性客が来ていて、なにやら話が盛り上がっていたようなのですが、私が入っていったら、「あら、お客様だから、私はこれで・・・」という感じで、その女性はおばさんと私に会釈して帰っていきました。
 
ダウンのコートとジャケットをお願いしたところ、染み抜きの票におばさんが律儀に記入していきます。「こういう所も綺麗になりますよ」とのこと。そして、「まあ、どうぞ」と黒キャラメルの箱からキャラメルを3粒私の手のひらに出して、「珍しいでしょ。黒いんですよ」といって「まぁ食べてみて」と勧めます。まさかクリーニングを出しに来て、お菓子を頂くとは思いませんでしたが、ご馳走になりました。そして、おばさんが言うには「自分で洗えるものは自分で洗ったほうがいいですからね」と、ファーのお手入れ方とかカシミヤのお手入れ方を伝授してくれます。他のお客さんにも、色々お手入れ方を伝授しているようで、「そんなこと教えちゃうと、お宅に洗濯物を出す量が減ってしまって、お宅がもうからないでしょ」というお客様もいるらしいのですが、「でも自分で洗えるのに、お金を出してクリーニングに出すのはもったいないですから」とのこと。おばさんの教えてくれた方法はなかなか役に立ちそうで、確かに自分で手入れをするのはちょっと手間かもしれませんが、フードについているファーとか、ちょこちょこっとした小物に活用させていただこうと思いました。
 
更におばさんは言います。「戻ってきた洗濯物で汚れが落ちていなかったりしたら、クリーニングのタグを切ってしまう前にお持ちください。当店では、やり直しを無料でさせていただいています」
 
きゃー !! すごいサービス精神 !! すごいプロ魂です。でも、このお店に出して、今まで出来上がりが不満だったことはありません。いつも、どんなに出した時に汚れていても、スッキリと洗い上げてくれます。
 
昔、白い麻のツーピースを着ていた日に、退社間際に友人から電話が来て、そのまま競馬場に競馬を見に行ったことがあるのですが、その時、ひな壇のベンチに座っていて、友人が隣に置いたビールのプラスチックのコップが倒れて白い麻のスカートにシミができてしまったことがあります。運悪く、その時は8月のお盆の時期でクリーニング店がみんな閉まっていたので、お盆明けに会社の近くのクリーニング店に出したところ、まったくシミがとれないまま、シミ抜き料金だけ取られて返ってきたことがありました。そのあげく、そのクリーニング店はクリーニングの受付だけしている店だったのですが、「どうしてすぐに持ってこなかったのだ。時間がたってしまうとおちるものも落ちない」と吐き捨てるように言いました。持ち込みたくてもやっていなかったじゃないの、と言いたかったけど、そんな愚かな人に何を言ってもムダ。その時は、都会のクリーニング店の方が腕がいいかと思って、会社近くのその店に出したのに大失敗でした。その後、偶然、家の近くで見つけた自宅でクリーニングの作業もやっている小さなお店で、染み抜きの相談をしたところ、「とりあえず持ってきてください」とのことでお願いしたら、なんと、奇跡のようにすっきりと染み抜きしてくれて、麻の白いスカートは復活したのでした。そのお店がご主人が亡くなったとかでやめてしまい、その後近所で見つけたのが、今お願いしているお店なのです。それにしても皮肉なことに、都会のお店より住まいの近くのお店の方が、はるかに腕が良いのです。
 
クリーニングに関しては、大手チェーン店よりは地元に密着したお店の方が、上手だし親切だなと思っていて、私は断然、地元のお店贔屓です。