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甘い生活を目指しています。

映画「華麗なるギャッツビー」 華麗さの中の孤独

ものすごく久々に映画を見てきました。と言うのは、溜まっていたポイントで1本無料で見られるのですが、そのポイントの失効日が7月22日だったので、19日の仕事終わりに行ってきました。
 
何を見たかというと、「華麗なるギャッツピー」です。以前に、ロバート・レッドフォード主演のバージョンを見たこともあり、それで原作も読んではいたのですが、あまりに以前でお話自体よく覚えていない上、ギャッツビーってピンクのスーツを着ていたよな~というような、おぼろげな記憶の上、監督が誰であるとか、誰が出ているんだとかも分からず見に行ってしまいました。だって、ポイントを失効間際ですから。
 
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いや~、すごく面白かった。レオナルド・ディカプリオが主演で、語り手がトビー・マグワイヤ、デイジーキャリー・マリガンでした。とにかくギャッツビーが登場してくるまでが長い長い。派手なパーティの最中、満面の笑顔を浮かべる男、それがギャッツビーでした。あの笑顔、すごい ! デイカプリオが時々とてもロバート・レッドフォードに似ているのにも驚きました。
 
そして、なんと言ってもあのお洒落な映像。まるでシャネルのCMをずっと見せられているような、あの美しい映像って、いったい・・・ ? と思っていたら、監督がバズ・ラーマンでした。納得です。バズ・ラーマンが「ロミオ+ジュリエット」以来デイカプリオと再度組んだ、というところなのでしょうが、よっぽど相性がいいのでしょうね。
 
とにかく豪華な映像で、たまにはゴージャス感を満喫したい方にとにかくお勧めです。もちろんお話も、貧困から大富豪にのし上がった青年の愛と野心の物語なのですが、一人の女性に対する純愛を貫こうとする姿が尋常ではないのです。派手なパーティ、豪邸や仕立てのいいスーツ、高価な自動車、などなど、周りを飾り立てるものはいくらでもあるものの、その中心では心に空虚さを抱えている一人の男がいるのです。その心を満たすものは、既に失われて、未だ手に出来ていない女性の存在。彼女を手に入れれば、あるいは彼の王国は完成したのかもしれません。しかし、一旦手に入れたように見えた彼女は、すでにうつろな存在になっていたのだという、辛い現実。
 
美しい映像、素敵な演出、派手なパーティのシーンや音楽、そういったもの全てがギャッツビーの虚像と、彼が生きていた偽りの世界を描いているようで、美しく甘やかでやるせない映画でした。
 
それにしても、ディカプリオはこういう役をやる俳優になったのだな、と。やんちゃな坊ちゃんを演じた「ロミオ+ジュリエット」のディカプリオもとても似合っていて良かったのですけれどね。中々達者な役者だと思いました。