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「Kawaii 日本美術」展で、日本の可愛いに出会う

今日は、ずっと行こうと思っていた「Kawaii 日本美術」展を見る為に、山種美術館へ行って来ました。

なぜ、1月3日からやっているのに、今頃になってどうして行ったのかと言いますと、後期の目玉が伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」だからです。

伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」は2つあるらしく、今回のは静岡県立美術館所蔵のものです。プライス・コレクションのものは、昨年見ているので、もう1枚の方も楽しみに出掛けました。

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今回、うっかりと前売り券を買い忘れてしまい、まずチケットを買うところからです。行列が出来ていて、しばらく待ちました。ロッカーに荷物を入れて身軽になって見て回るのが、いつもの私のスタイルなのですが、ロッカー自体、行列が出来ていて、諦めました。これから行く方は、荷物を少なくして、コートもがさばらない物をお勧め致します。

展示会場も混んでいました。会場は2つあるのですが、約70点の絵と10点の紅板の展示なので、1時間もあれば見て回れます。お土産売り場のレジも行列でした。

展示作品は可愛い物を集めた展示だけあって、どれもこれも可愛く、思わず「可愛い」とつぶやいてしまいます。

コーナーは下記のように分かれています。
第1章 描かれた子ども
第2章 生きもの大集合
第3章 小さい・ほのぼの・ユーモラス

やはり動物を描いたものが多く、どれも可愛いのです。若冲の「樹花鳥獣図屏風」は、プライス・コレクションのものと描かれている動物が違うようです。詳しく見比べないとわかりませんが、パッと見た感じ、違っているように感じました。色も微妙に違うようです。バックのブルーがプライス・コレクションのものより濃いのかしら? それでも、相変わらず、細かい碁盤の目を塗るような描きかたで、その細かさに圧倒させられます。描かれている動物や鳥は実在のものも、架空のもの1枚に納まっています。屏風なので、左右2つなのですが。

今回、私としては新たな発見がありました。奥村土牛の描いた動物が意外にも可愛いこと。ふわふわの毛の3羽のうさぎ、リス、黒うさぎなどの可愛いこと。

山口華楊の牛小屋で生まれたばかりの牛を描いた「生」、立派な大木の根に止まっているミミズクなのかフクロウなのか、「木精」。色が淡く、何とも優しい作風です。

巻物も何点かあって、お姫様を猿がさらって籠に入れているのを、お姫様を救って猿たちを懲らしめるというお話の「藤袋草子絵巻」、雀が修行の為、各地を行脚する「雀の小藤太絵巻」が、可愛くて面白いです。後者は以前、どこかで見たことがあって、なんだか懐かしく見ました。絵巻はかなり小さく描かれいるものの、猿の毛並みなど、見事です。

あとは、竹内栖鳳のみみずく、鴨雛など。でも、竹内栖鳳のあの有名な青い目の猫「斑猫」は出ていなくて、残念です。

第2会場で展示されている熊谷守一の独特な作風のものや、谷内六郎の「にっぽんのわらべうた」のシリーズもほのぼのとしていて楽しいです。棟方志功の彩色作品もあります。

見に行けば、きっと楽しい展示会です。そして、日本美術を身近に感じる良いきっかけになる展示会になっていると思います。今迄、日本美術を見たことがなかった方も、楽しんでもらえると思います。