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新幹線での焼身自殺は貧困が原因か?

6月30日(火) に新幹線で起きた火災は、焼身自殺であった、と言うニュース。次々と自殺した70代男性の自殺理由などが明らかにされてきました。

35年も年金を払い続けたのに、受け取れる金額が思いのほか少なかったのが原因らしいのです。18万円位受け取れると思っていたら、実際には12万円位で、生活苦を訴えていたのだとか。

いったい、どうして新幹線の中での焼身自殺を選んだのでしょう?第一、新幹線の中で焼身自殺なんて、推理小説とか警察小説でも聞いた事がないすごく斬新なアイディアです。いや、褒めているのでは無く、近年は「現実は小説より奇なり」を地で行く様な事件が次々起こり、驚きます。

巻き添えで亡くなった方は、本当に気の毒ですし、事件現場に居合わせてしまった方たちも大変は思いをされた事でしょう。

もちろん、多くの人を巻き込んだ自殺騒ぎを起こした犯人は良くありません。しかし、せっせと年金わ払っても、いざ貰う時には生活が出来ない位の金額しか支給されない、この年金の制度は多いに問題があります。

年金の制度が出来た時代と、それを貰う頃では時代が大きく変わってしまっていて、当初の設定でカバー出来ない自体が幾つも出てきてしまうのです。制度が出来た頃に想定されていた家族像では、持ち家、子供が老いた親と同居し扶養するというものだったのでは、と想像致します。ところが、現代では独居老人が増え、住まいも賃貸で家賃がいつまでもかかっていたり。しかも、年金を納めている労働できる時代に賃金が安いと、受け取れる金額も少なくなります。長引く不況や、非正規雇用などで賃金が低いと、将来の年金も不安がいっぱいです。

今の時代の老人が、生活苦だというのなら、今、年金を支払っている世代が年を取る頃は、ほとんどの人が生活苦でしょう。皆、新幹線で焼身自殺しなくちゃならなくなりそうです。

年金にしろ、最低賃金にしろ、人間としてきちんと生活していける位の金額を設定してもらいたいです。最低賃金で働くより生活保護の方が金額が高くなってしまったり、というのは労働意欲を失わせます。

確か日本国憲法では国民は最低限の文化的生活が約束されているのではなかったかしら?

とにかく、悲惨な事件でしたし、事件の背景は現代の世知辛い世相や日本政府の貧困対策の無策を見る様でした。

貧困に陥っても、新幹線で焼身自殺をする人がもう出ないように、何か対策をしてもらいたいものです。