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京都旅行 その他の場所

今回の京都旅行は、非公開文化財特別公開を見るのが目的でしたが、行く前にエリア・ガイドを図書館で借りて、色々と研究してから行きました。目的地以外のお寺も訪れたいし、抹茶パフェも食べたい、かわいいグッズも見たいなぁ~なんて、漠然と思っていました。もちろん美味しい物だって食べたい、とかなり欲張りな希望を抱いておりました。
 
結果としては、かなりバッサリと予定変更を致しました。今回は往復とも深夜の高速バスを利用したので、丸々朝から夜まで利用できるのが、ちょっといいかも、と思っておりました。しかし、朝はまだしも、夜は結構行く所に困りました。そして、当初の予定をバッサリ変更。
 
1日目は非公開文化財を4つ見ただけで終わりました。上賀茂神社の移動時間や待ち時間がかなりかかってしまいました。バスが終わりそうで、宿に近いバスに乗れるまでドキドキしました。土曜日の夜のバスは割りと早く終わることを知りませんでした。
 
2日目は龍安寺に行くことにしていましたが、国宝ロードと言われるきぬかけの路に沿って、ずっと観光しようと思っていました。でも、その前にどうしても嵯峨野の大覚寺に行きたかったのです。目的はあのステキな御朱印帳を手に入れることです。幸い宿から自転車で近いので、朝のうちにひとっ走りして目的を遂げようとしていました。ただ、大覚寺は 9:00 からなのですが、嵐山の天龍寺は 8:30 から開いているので、せっかくなので先に天龍寺に行くことにしました。
 
朝っぱらから天龍寺は混んでいました。とにかく庫裏、大方丈に入りまして、中を見てまわりましたが、入ってすぐにお庭が見えます。この庭は曹源池庭園 ( そうげんちていえん ) と言って国の史跡・特別名勝の指定第一号として有名な池泉回遊式庭園なのだそうです。このお寺と縁の深い、僧侶で作庭家の夢窓疎石の作で日本を代表する庭園なのだそうです。
 
会社に転がっていた日本庭園の写真集で夢窓疎石の名を先日知ったばかりですが、まぁ、こんなにすぐにご対面とは ! もう、この庭は本当に美しく、大方丈の開け放たれた襖の向こうに見るのも素敵なら、大方丈から池を望むのも素晴らしく、また外に出て、その周りをぐるぐる歩いて色々な角度から眺めるのも素晴らしいのです。方丈から真正面に池を見た場合、手前に白砂、緑、池、バックに木々、行った時は紅葉が始まっている木もありました。緑と、紅く染まった木のコントラストも美しく、さらにその後ろには山が見えます。このお庭はいくら見ていても見飽きるということがありません。四季折々に訪ねると、新たな発見がありそうです。
 

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このお寺には「八方にらみの龍」の天井絵が法堂にあります。入ってすぐにあるのですが、なんというか、その登場の仕方に拍子抜けしました。龍の周りの青い線にしたがって、龍と目を合わせて移動すると、どの位置に居ても龍ににらまれているのだとか。確かににらまれています。今の龍は昭和に入ってからの作だそうです。ただ、私的にはあんまり、ぱっとしないと言いますか、もっと違うものを想像していました。ま、好みの問題ですね。この龍を見るだけで \ 500 を別に払いました。ちょっとお高い龍でした。
 
小さな建物はお土産売り場で、結構色々なお守りを売っていました。お財布の中に入れておくと、お金が増えるという金を抱いた龍のお守りを自分と妹分と購入しました。私、この手のお守りが大好きで、お財布には、すでに「お金が返る」の下呂温泉の蛙、日光東照宮でひいたおみくじに入っていた金の招き猫が入っているのですが、金を抱いた龍も追加です。¥300 で、お金持ちになれたら、すごい威力ですよ !
 
ちょろっと寄ろうと思っていた天龍寺でしたが、結構時間がかかったので、せっかくここまで来たのだからと渡月橋を見に行きました。今まで、何度か京都には行っているものの、渡月橋を見た記憶がないのです。渡月橋に近づくほどに観光地らしくなっていきまして、天龍寺あたりより人も多く、人力車が走ったり、おみやげ物屋さんも色々あったりしておりまして、今更ながら、嵐山って一大観光地であることに気が付きました。趣が、先ほどと全く違うのです。
 
渡月橋を渡って向こう側へ行ったものの、すぐに戻ってきまして、嵐山エリアを散策。ひょいと横道にはいったところ、突然竹林が出現。わぁ、すごい、と思うものの、とにかく人が多くて、ステキがってもいられない程。竹林を抜けると野宮神社が出てきました。黒木の鳥居なのですぐに分かるのですが、むちゃくちゃ混んでいたので、その前を通り過ぎ、落柿舎 ( らくししゃ ) か大河内山荘庭園に行くことにしました。
 
ちょっと迷って、落柿舎を発見。ここは向井去来という俳人が住んでいたそうで、お住まいと、奥に句会で使っていたという建物があります。周りに去来や芭蕉の句塔や俳句の塔が立っていて、当たり前ですが、お庭に柿の木があります。そんなに広いスペースではありませんが、ゆったりとしたときの流れを楽しむには良い場所です。お庭のベンチに腰掛けてボーっとしていると、風の音、裏の竹林の竹の葉ずれの音、鳥のさえずり、鐘の音などが聞こえてきます。もっとのんびりと自分に余裕があれば、たしかに一句ひねりたい気分にもなろうというロケーションです。去来は芭蕉のお弟子さんだったそうです。小さいながらもあちこちに美しい日本のたたずまいが見られ、喧騒を避けてゆったりしたい気分の向きにはお勧めです。そんなにむやみに混んでいません。入り口で、可愛い柿のストラップなどのお土産も売っています。
 

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この落柿舎のすぐ近くにあった民家風のカフェでは「柿ゼリー」の看板が出ていました。すごく悩みました。私、柿って好きなんです。柿ゼリーか・・・。きっと季節ものよね・・・。でも、今日は抹茶ゼリーを食べる予定なんだよなぁ、1日に2つもゼリーっていうのもねぇ・・・。と、柿ゼリーは諦めて、ここから一路、嵯峨野の大覚寺を目指しました。
 
すごく軽い気持ちで行った大覚寺ですが、何だか途方も無く大規模なお寺でした。天皇家とのゆかりが深いお寺なんだそうです。気楽にホイホイ中に入ってびっくりしました。幾つもの伽藍を板張りの廊下がつないでいて、なにやら鴬張りらしいのです。私はてっきり、経年劣化で廊下が音がするのかと思っていました。とにかく長い長い廊下で繋がれたあっちの伽藍こっちの伽藍と見て歩きます。襖絵なども素晴らしく、見ていて楽しいのです。そして、どんどん奥へ奥へと進んでいくと、写経が出来る場所に出まして、その向こうにはナント、大きな池がドド~ンと広がっているのでした。すごい ! 想定外でした。
 

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更に、丁度、嵯峨野菊の展示会というのをやっていました。この菊は一つ一つは細い花びらの菊で背が高く作られています。今まで見たことがないので、興味深く拝見しました。後で、宿の入り口に沿って飾られていたのが、これと同じ菊であることに気づいて、宿の思わぬ粋さに嬉しくなりました。
 

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このお寺は、拝観料を払って入った内部の一部屋にお土産コーナーがありました。拝観料を払う隣で御朱印がいただけます。そして、あのステキな御朱印帳も購入できます。このお寺では、何種類もの御朱印帳を用意していました。限定物もありました。
 
さぁ、午後はきぬかけの路へ行かなくては ! と、宿まで自転車を走らせました。途中の無人スタンドでゆず2個、富有柿3個各¥100 というのを見つけ購入。そのスタンドでは京野菜も並んでいました。お昼頃でしたが、まだ沢山野菜がありました。柿とゆずはいいお土産になりました。( 重いけど )
 
午後は龍安寺へ行き、宿に戻って荷物をピックアップしてバスで駅まで移動。荷物をロッカーに入れて、バスで下鴨神社へ行きました。その後、駅に向かうバスを途中で降りて、新京極をぶらついたのですが、20:00頃だった為、結構閉まっているお店もあり、あまりグッズなどは見られませんでした。
 
抹茶パフェもゼリーも食べている余裕が無く、駅へ。とにかくバタバタと忙しく、予定は大幅に変更された観光の日でした。
 
何だか、人生みたいだな、なんて思います。当初の予定と、たいてい違ってしまって、でも予定変更して過ごした場所や時間も楽しくて、それはそれで良いのです。
 
次回は、抹茶パフェとゼリーを必食したいと思いました。