ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

ずっと読みたかった2作品

この度、ずっと読みたいと思っていた二つの作品を立て続けに読みました。

一つは精神科医のヴィクトール・E・フランクル医師の「夜と霧」、もう一つはアイザック・ディネーセンの「アフリカの日々」という回想録です。

「夜と霧」はナチスの収容所に送られた精神科医フランクル医師の目を通して、何が人間を人間たらしめているのか、人間の本質とは何なのかを問う作品です。内容が内容だけに、読むのに勇気と気力が必要で、日常生活がばたついている時には読めないなと思っていました。

「アフリカの日々」は、ずいぶん前にメリル・ストリープ主演で映画化されて、アカデミー賞7部門に輝いた「愛と悲しみの日々」( 邦題) という作品の原作の小説だと思っていて、結構ボリュームのある本だったので、纏まった時間がある時に読もうと先送りにして来ました。

どちらも、すぐに読み終わってしまいました。その位、強く惹きつけるものがある作品でした。

「夜と霧」は、人生なもっと早い時期に読みたかったと思いました。人間が普通に一人の個人として生きられない環境に置かれた時、いったい何が起こるのか。9割り以上が死んでしまう収容所で、どういう人たちが生き残ったか。無事に生き残った場合も、しばらくは自由に置かれるとその状況に馴染めず幸福感も感じられない事や、あまりにも過酷な状況下でヒトとして存在するのを放棄してしまう人たちがいたりと、人間存在の不可思議さを問う内容です。その分、なかなか読むのが辛い作品でした。

しかし、万人が一読はした方が良いのではと思う作品です。「人生があなたを待っている」という有名なフレーズがありますが、この言葉の発見は、衝撃でした。今まで、そんな風に考えた事がないので、ドキっとしました。そうか、私は待たれているんだ。待たれるに足る存在で在らねばと思いました。

ディネーセンの「アフリカの日々」も素晴らしく、その世界観に夢中になりました。もっと早くに読んでいたかったと思いました。

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