ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

運慶に会いに 「運慶」展

今日は雨降りの中、上野の東京国立博物館で開催中の「運慶」展に行きました。

期間中の金・土曜日は21:00までやっています。

待つ必要なくすんなり入れました。さすが雨降り。中は割と混んでいましたが、身動きが取れない程ではなく、作品の周りをぐるっと回って見る事が出来ます。

構成は以下の通り。

第1章 運慶を生んだ系譜 康慶から運慶へ
第2章 運慶の彫刻 その独創性
第3章 運慶の息子と周辺の仏師

現存する運慶作、あるいはその可能性が高いと見られている仏像は31体と一般的に見られているそうで、今回はその中から22体を出展。日本最大級の運慶展だそうです。それ以外にも、運慶の父や息子、周辺の仏師の作品も出ていて、作品数は37ですが、とにかく見所満載です。かなり満足度が高い展示会でした。

私は今まで特に仏像とかに関心がなく、運慶についてもそんなに知っているというわけでもありません。昔、教科書で名前を見たな位。もちろん、運慶が日本一有名な仏師なのは承知していました。時々は何かの展示会で何点か運慶の作品を見た事はあったのですが、とにかく今回の展示会は凄い。

運慶って、凄いですね。

今回の展示会では「四天王立像」が私は一番好きです。あの躍動感と言うか、圧倒的な熱量と言うか、圧倒されます。木で出来ているのに、何故か熱量が感じられる四天王像。顔が怖いのもすごくいい。指で腕とかお腹とかツンと押したら、ブンッと指を押し戻してきそうな身の詰まった感じ。その中程に立つ「無著菩薩立像」「世親菩薩立像」の静かな佇まい。菩薩というのは女性かと思っていたのですが、徳を積んだ僧の様に見える男性の形態をしています。

ギロリと睨む「不動明王立像」も好き。大きく見開かれて睨みを利かす右目とわずかに細められた左目。余計に睨んでいる様に見えるのがいい。

大日如来坐像」とか「阿弥陀如来および両脇侍坐像」とかの静かな表現の仏像もいいのですが、私は動きの大きな「四天王立像」などが特に気に入りました。

運慶の父も仏師だったと今回知りました。かなり大きなサイズの迫力ある「四天王立像」などが展示されています。

運慶の息子たちも皆仏師だそうで、仏師一家なんですね。息子の康弁作の「天燈鬼立像」「龍燈鬼立像」のユーモラスな表現は現代的で可愛らしい。こんなののコピーが庭にあったら楽しいなと思います。

とにかく行って良かった。これをきっかけに仏像巡りをしてしまいそうです。この機会に多くの方に見ていただきたいです。

イメージ 1

イメージ 2