ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

盲導犬と触れ合ってみました。

10月16日、友人と有楽町マリオンへ行った時、「盲導犬ふれあいキャンペーン」というイベントを西武デパート側で行っていました。
 
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きれいな2匹のレトリバーが、ずっと伏せの姿勢で待機しており、まわりで犬を撫で回している人たちがいます。
何が、始まるのだろう、と近寄ってみると、「盲導犬ふれあいキャンペーン」ということでした。
 
財団法人アイメイト協会という、盲導犬を育てて、必要としている方に普及させる活動をしている団体のキャンペーンです。盲導犬の訓練を担当されているという方の説明を聞いた後、実際に盲導犬と歩く体験ができました。
 
アイマスクをして、目の不自由な方と同じ条件にして、盲導犬と歩きます。歩く距離は往復20mあったでしょうか。途中、倒した机や椅子で障害物をつくってあります。イメージ 2
実際に体験してみて、目が見えないって、怖いな、ということ。以前、会社の研修で同じように見えない状態で歩くという体験をした時も怖かった。
 
盲導犬と歩くって、傍で見ているとゆっくり歩いていると思っていたけれど、実際は結構な速さだったのにビックリ。見えないので歩幅が狭くなり勝ちなのですが、「大きく踏み出してください」とアドバイスされて、がんばって歩幅を大きめにするので、自分でもわかるほどにぎくしゃくした歩き方になってしまいます。
 
盲導犬は脇を歩いていると思っていたのに、実際は斜め前を歩いています。
なれないので、犬のしっぽを踏まないか心配になったりします。
 
実際に盲導犬を利用する場合は、主人となる視覚障害者と4週間の歩行練習をするそうですが、やはり練習しないと上手に使いこなせないでしょう。きっと、主人になる人と犬との相性もあるでしょうから、その辺もみたりするのでしょう。
 
歩行の体験を終わり、スタート地点に戻って、上手にエスコートしてくれた盲導犬チャーチル君に「ありがとう。Good,good」と、首の後ろ辺りをなでました。「よくやった時には褒めてください」と訓練師さんも言っていましたが、そう言われるまでもなく、「ありがとう」と自然に言えちゃうような仕事振りです。
他の人の番の時に見ていても、ものすごく盲導犬は神経を張り詰めていて、エスコートしている人がけがをしないように、迷わないように気をつけてくれています。
 
もう一匹はふれあいの方を担当していて、撫で回されていましたが、いつお呼びがかかるか判らないとばかりに気を抜いていないのです。癒し係りと募金の集金担当です、という顔をしながら、「ご主人、いつでもお声がけください」という風情なのです。
 
お役に立ちます、という姿勢の盲導犬に頼りがいを感じました。
 
訓練師さんのお話で、犬は色がわからないので信号では、利用者の方に「青になりましたよ」とか、声をかけてあげてくださいとのこと。盲導犬を連れているから、お手伝いしなくても大丈夫、ではなく、盲導犬にも苦手なことがあるので、気がついたらお手伝いしてください、とのことでした。
そして、ハーネスをつけている時は、盲導犬は仕事中です。かわいい、といって触ったり、えさを与えたりすることは、犬の気を散らしてしまい、利用者の方が危険にさらされることになるので、絶対してはいけないとのことです。
ついつい、盲導犬に目が行ってしまいますが、盲導犬は目の不自由な方の「目」の役割をしているのだということを、私たちは忘れないようにしないといけませんね。
 
私の最寄駅で2人の方が盲導犬を利用しているようで、時々、見かけます。利用者と盲導犬、二人三脚ならぬ一人一匹六脚で、息の合った相棒ぶりにみえます。
 
ペット・ブームの昨今ですが、バッグに入れられて運ばれている愛玩用の犬もいれば、こうやってせっせと役にたっている非ペットの労働犬もいて、私は後者の方が愛しいと思います。
 
街で盲導犬が働いている姿を見たら、影から応援したいですね。