ローラン・ビネの「言語の七番目の機能」を昨日読了。
凄いものを読んでしまった。無茶苦茶面白かった。80年代のフランス、綺羅星のごとき知の巨人たちが実名で登場する。しかも、そんな事書いちゃって訴えられないか、著者書きたい放題、やりたい放題。今のところ訴えられていないそうなのでフランスはなんとも大人の国なのか。「言語の七番目の機能」が書かれた文書を巡り、次々と死者が出、刑事バイヤールと博士論文準備中の大学講師エルゾグが文書と事件を追う。ストーリー自体が魅力的、しばしば大爆笑。言語とは何なのか、その本質の大きな力。どこまでが事実なのか創作なのか。猛烈に楽しめる。