ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

映画「ハリー・ポッターと死の秘宝 part2 」

台風が来そうでドキドキしていた20日(水)に「ハリー・ポッターと死の秘宝 part2」を見てきました。
 
ハリー・ポッター」の映画を見る時は、いつも予習復習の為に原作を再読して臨む様にしていたのですが、最終作に関しては、時間的に余裕が無くpatr1・2とも再読なし、ついでにpart1の予習復習の再視聴もなく、突然見てしまいました。お話、覚えてるかな~なんて思いながら。
 
結果としては大丈夫でした。イメージ 1
 
さて、最終話のpart2です。
これはもはや子供向けだのファミリー向けだの言っていられない作品です。一大スペクタクル感動巨編、と言った趣です。そしてこの作品で、一作目から延々描かれてきた善と悪との戦いの決着が付き、「生き残った男の子」の運命も決まり、長きにわたるお話の本当の裏の事情も明らかにされるので、ハリー・ポッターのファンはもちろん必見。ファンでない人も、映画としての出来のよさにぜひ見てもらいたい一作です。
 
当たり前ですが、ハリーを初め、ロンやハーマイオニー、学校の友達たちもいつの間にかすっかり成長してしまい、いまや少年・少女ではなく立派な青年になっています。いつもドジな役回りだったネビルもすっかり成長し(ついでにこの役者さんは長身) 今や、先頭に立って戦うような勇気も身に着けるに至っています。
 
今回の見所は、最後の戦いの舞台と化すホグワーツでの戦いでしょうか。ハリー・ポッター」はやっぱりホグワーツ抜きには終われません。ホグワーツに立てこもったハリーたちの一派と、ホグワーツを包囲するヴォルデモートを押し頂く悪の魔法使いたちの一派の戦いです。ホグワーツの壁についていた象が城を護衛する兵士として、マクゴナガル先生の呼びかけで壁から一体一体 降りてきて隊列を組んで進軍していく様子は、まるで中国の兵馬俑を見るようです。先生たちがホグワーツに魔法の覆いをかける呪文を使うシーンでは、先生たちが一体となり学校を生徒を善を守ろうとする必死な様子が出ています。
ホグワーツには、不死鳥の騎士団の面々も集結。今までの戦いで人数はかなり減っています。ベラトリックスとウィーズリー夫人の女の戦い、という一幕もあります。
そして、ホグワーツの破壊されっぷりの見事なこと。あの壮麗な城が瓦礫の山と化してしまいます。もちろん、規模が大きいので、残っている建物も多々あるものの、大広間や階段や、いたるところ瓦礫と死傷した人々の姿。
震災のあった今年見ると、なんだか震災を彷彿とさせるような風景です。
 
戦いのシーンが多い最終話ながら、注目すべきはスネイプの過去です。正直言って、映画ではちょっとあっさりとしすぎ。原作を読んでいないとよく判らないかも。原作でこのあたりを読んで、多くの読者が泣いたのでは、と思うのですが、「ハリー・ポッター」とは一人の「生き残った男の子」の成長物語だけでも、善と悪の魔法の戦いだけでもなく、一人の暗い過去を持つ男の愛の物語でもあったのです。
今回、スネイプは出番が少ないものの、1話目から最終話まで出演していて、どちらの味方か判らない複雑な人物であり、ハリーやヴォルデモート同様、半分マグルの血を引くという自出と言い、目の離せないキャラクターです。そしてスネイプこそが、この大長編ファンタジーの鍵を握る人物だったのです。
そのへんは、流石に名優アラン・リックマンが演じ上げ、見るも者の涙を誘います。あぁ、本当はそうだったのか、とここでやっと謎が解けるというわけです。
 
10年もの間、楽しませてくれた大ファンタジーの締めの一本。これを見ないと「ハリー・ポッター」を見たことにはならないでしょう。ハラハラドキドキの2時間強。3Dで見ることをお勧めいたします。