ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

「日本一の美術部」の「さわらび展」

昨日、父のお世話になっているホームに最寄りの本庄駅よりバスに乗って行きました。その際、総合文化会館に入っていく道の所になにやら大きなプラカードを持った高校生らしい男女が立っています。しっかり制服を着込み、呼び込み・案内をしているようです。昨日の埼玉県北部は37℃はありそうな、溶けてしまいそうな暑さだったのです。「わぁ、大変ねぇ~。ご苦労様だわ」と人事ながら気の毒になってしまいそうな暑さ。
 
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さて、父との面会を終えて、バスで駅まで帰ろうと思ったものの、バスが来るまで10分以上あり、日中に比べて少し涼しくなっていたので歩いてしまうことにしました。とぼとぼ歩いて先ほどの総合文化会館へ入る四辻に来ると、呼び込みが一人増えて3人になってしました。何をやっているのか気になったので尋ねたところ、本庄第一高校美術部の「さわらび展」という展覧会を行っているのだとか。部員の女子が言うには、割と高校美術部としてはレベルが高いと評判の部活で、その20周年の展覧会だとのこと。時間があったので寄ってみました。
 
まず、本庄第一高校という高校ですが、私が生家に居た頃はまだありませんでした。数年前、駅を降りたところに、「甲子園出場おめでとう」という横断幕を見て、市内にある高校であることを初めて知りました。その後、また甲子園に行った時には「常笑野球」という言葉で有名になっていました。スポーツに力を入れている私立学校らしい、とその時知りました。ほんの一週間くらい前、偶然
NHKアーカイブス」で女子サッカーの強豪校のドキュメンタリーをやっていて、20年くらい前の作品なのですが、取材されていたのがこの高校でした。そして、この高校が以前、市内にあった私立の女子高で、その後共学になり学校名も変わり移転もしたと知りました。
 
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そしてその「さわらび展」なのですが、私の母校はその女子高の隣にあったのですが、その高校で例年「六月展」という美術展を行っていて、だったらと女子高の美術教師だった方が対抗して同じく「六月展」というのを始めたのだそうです。それが月日を経て「さわらび展」になったのだとか。
 
会場はいかにも高校の美術展という雰囲気でしたが、「あらっ」と思うほど上手な作品から下手な作品まで色々で、上手な作品はサイズも大きいのです。私も昔、絵を描いていた事があるのですが、ここの美術部の生徒ほど、高校時代には上手に描けなかったと思います。最近行くのは有名な画家の美術展ばかりで、こういう素人の美術展というのは、
逆に新鮮でした。そして、なんとも懐かしい感じがしました。
 
会場は1階・2階と分かれていて、先に渡されたアンケートに記入していきます。2階にも案内係りの学生さんが待機していて、迷子にならないように誘導してくれたり、冷たいお茶やキャンディをサービスしてくれます。
 
高校の美術展なのに結構大人が来場していました。全ての作品の写真を撮っているおばさんもいて、出展者の家族でしょうか。そのうち、受付で先生を中心に反省会なのか連絡会なのか、始まりました。高校っぽいですよね。学生さんたちも真面目そうで、皆自分たちの展覧会を成功させようと一生懸命な感じも好感が持てました。これぞ、高校の部活という感じです。
 
受付係りに写真を撮って良いか確認したところ「どうぞ」とのことでしたので、一番気に入った作品を撮ってきました。残念ですが、このブログには公表いたしません。著作権の問題があるからです。でも、見て欲しいくらい上手に描けています。
 
それにしても、この美術部は「日本一の美術部」なんだそうです。県展などの入選者を何年も途切れることなく輩出するのみならず、何人も入選するらしいのです。美術の先生の指導の賜物らしいです。部の成長記録である本やDVDも出ているようです。恐れ入りました。
 
今、私立の高校というのは、それぞれ特色を出そうとしているのかもしれませんが、スポーツであったり美術であったりという特色のある学校作りというのは素晴らしいですね。力を入れている分野に参加している学生は充実した高校生活を送れるでしょうね。
 
大学受験だけの高校生活はつまらないですよね。そして、現在みたいに子供の人数が減ると希望すれば皆どこかの大学に入れるご時世ですから、受験勉強だけやって大学に行ったところで、その後の長い人生あまり役に立たないかもしれません。それより、好きなこと、得意なことにじっくり取り組む時期に高校時代を当てて、その後の進路を考えるのも一策ですよね。
 
高校の美術展に行ったことで、とても懐かしい体験をしました。この美術部が躍進する大元になった、隣にあった私の母校も現在何かで頑張っているのでしょうか ? 高校時代の友人に数年前に会う機会があった時に、彼女は現在の母校のていたらくに本気で腹を立てていたのが思い出されます。公立高校も頑張って欲しいものです。
 
あぁ、でもいいな、高校時代って。もっと有効に使いたかったな、とつくづく思いました。