今日、例によってラジオをつけていたら、素晴らしいニュースを聞きました。
プライス・コレクションを東北3つの美術館で展示するのだそうです。3月1日から仙台の美術館で始まるのですが、タイトルは「若冲が来てくれました」というものです。
プライス・コレクションと言えば、最近人気の伊藤若冲を初め、江戸時代の絵師の作品を沢山所蔵しているので有名です。今回、2年前の震災で大変な被害を被った東北を元気を取り戻してもらおうと、プライス夫妻の願いから実現した展覧会なのだそうです。
展覧会を行うことで、東北の人々、子供たちはもちろん、日本のほかの地域からも見に行く人々がいるでしょうから、観光としても東北に足が向く事でしょう。私も、行きたくてたまらないのですが、はたして行けるかしら ? でも、3箇所で公開するので、そのどこかでこのコレクションを見られたらいいな、と思っています。
それにしても、よくぞこういうことを思いついたな、と思います。今回、プライス夫妻は無償でのコレクション提供だそうです。
被災地への支援、と言っても、物やお金を贈る事だけではないんです。芸術は見る人の心を潤します。そして、更に人を呼びます。もうすぐ、震災から丸2年、そろそろ被災地では物やお金の支給という支援ではなく、日々生きていく為の仕事や生きがいというものが必要になってきているのではと思います。観光で訪れる人が少しでも増えるといいですね。そういう意味ではタイミングがいいなと思います。もちろん、コレクション自体に力があるから出来ることでもあります。素晴らしい宝を持っていても、それをどう使うかが問われますね。
いずれにしても、いい話だなと、心が温かくなりました。
