ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

村上春樹のエッセイを読む楽しみ

現在、たまたまエッセイ集を3冊同時進行で読んでいます。なぜ、同時進行 ? いや、本当にたまたま。図書館の棚で見つけてしまって、パラパラ中身を見ていたら、読みたくなってしまったので、というところです。
 
その内の1冊が、村上春樹 著 「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」というエッセイ集なのですが、もともと女性ファッション誌「anan」に連載されていたものだそうで、1編が短く、とても読みやすいのでどんどん読んでしまいます。この頃、新刊が出る都度大騒ぎになる村上春樹さんの小説ですが、エッセイは途方もなく脱力していていい感じです。小説家としての村上さんはいつのまにか神くらいに祭り上げられてしまっている感がありますが、本人の日常はいたって普通なんですね。
 
今、この人の小説を「つまらない」とか言うのは勇気いりますよね。私は、別につまらないとは言いませんが、「1Q84」はちょっとね~と思うし、最近出た長いタイトルのはまだ読んでいないので何とも言えませんが、ここ十年くらいだったら「海辺のカフカ」は好きです。
 
今読んでいるエッセイ集ですが、取り立てて何かすごいことを書いているわけではないので、サラッと読めるのですが、時々すごく鋭い一行があるので、グッときます。一見サラリとしていて、少し深い所も入れ込めるというのは、上手なエッセイだなと思います。
 
それにしても、「むずかしいアボカド」って・・・、いったいどういうことだろう、と好奇心を刺激するタイトルですね。確かにアボカドは難しい存在ではありますが。
 
エッセイ集を読むのは作家の作品の向こう側を覗くような楽しさに溢れています。