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甘い生活を目指しています。

谷川俊太郎さんの「私の好きなSNOOPY、くらしの中のPEANUTS」講座

私には、どうにかして生で見たい、お会いしたいという年配の有名人が2人おります。お二方ともかなりのお年の為、出来るだけ早く、何かでお見かけしたいという気持ちがありました。その一人は、詩人の谷川俊太郎さん。もう一人は脚本家の山田太一さんです。
 
本日、そのうちのお一方、詩人の谷川俊太郎さんの講座があり、参加してきました。
 
この講座は、家庭生活をサポートしてくれる、女性雑誌「レタスクラブ」がこのたび800号を迎えまして、その一環の講座です。「レタスクラブ」では「くらしの大学」という、講座を持っているようでして、その中で今回、「レタスクラブ」の誌面でスヌーピーを連載しており、スヌーピーの翻訳者である谷川俊太郎さんに「私の好きなSNOOPY、くらしの中のPEANUTS」と題しての講座を公開していただくというものでした。希望者は応募して当選すると招待されます。招待者は100名、市ヶ谷の会場はほぼ 98 % 女性でひしめき合っておりました。年齢層は30代~60代、主婦、社会人といった感じです。
 
今回、出演者は谷川俊太郎さんと文筆家の甲斐みのりさん。登場した谷川さんは小柄なおじいさんという風貌で、Tシャツにジーンズでした。そのTシャツがステキで背中側にチャーリー・ブラウンの顔が描かれているのです。そのTシャツはどこかのスヌーピー関係の集まりに行った時、そのTシャツを着ていた女の人がいて、日本には売っていないデザインだったので、その女性に自分が着ていたTシャツとその場で交換してもらったのだそうです。
 
谷川さんにスヌーピー翻訳時の様々なエピソードを伺ったり、作者のシュルツさんのエピソードも語られました。甲斐みのりさんはご自身、大変なスヌーピー・ファンで、子供の頃より愛用しているグッズや好きになるきっかけとなった本を持参して、紹介されました。
 
その本、昔、中学の図書館に、誰かがリクエストしたらしく、全巻入ったことがありました。英語と日本語とでセリフが書かれているものでした。とても人気があって、見かけたらすぐに手にとって借りないと、なかなか出会えない本になっていました。
 
翻訳の経緯も面白く、アメリカの新聞で連載されていたスヌーピーが日本の新聞に転載されていた時期があるとかで、谷川さんはそれを見ていたのだとか。1966年に半年間アメリカに住んだそうですが、その時はアメリカの新聞で見ていたとか。帰国後、知りあいの小さな出版社の社長から、「こういうマンガがあるのだが、翻訳しない ? 」と声をかけられたのが、「スヌーピー」だったのだそうです。人や物との出会いってすごいですよね。すごい偶然が、ふたつを引き合わせるのですから。
 
楽しい、スヌーピー翻訳裏話をうかがった後は、スヌーピーに寄せて書かれたという詩を谷川さんみずから朗読。ピーナッツの仲間一人一人に一遍ずつの詩が書かれ、朗読されました。詩というのは、言葉は多くを費やさなくても的確に物事の本質を言い表すものですが、ピーナッツの仲間それぞれを見守るような温かい詩となっていました。ちょっとしみじみと泣けてくるような。そして、数年前に亡くなった作者のシュルツ氏に当てた詩もあって、それがとても心にしみました。正確には覚えていないのですが、「彼は、たくさんの男の子も女の子も作った。哲学的に考える犬も、鳥も、時々やってくる猫も。しかし、彼は金持ちも王様もテロリストも作らなかった」というような内容のものでした。子供の目で見ること、心で感じることの大切さを最後に詠っていました。
 
今回、対談のお相手だった甲斐みのりさんは、キュートなキャラの方でした。谷川さんはまだまだお元気でばりばりという感じで、この調子だったらあと10年は大丈夫なのでは、と感じました。
 
因みに、谷川さんの一番好きなピーナッツのメンバーはウッド・ストックだそうです。なぜって、セリフがないから。そんなことを言って笑わせてくれるのでした。
 
いくつまでもお元気で、よい仕事をしていただきたいです。そして、沢山、素敵な詩をこれからも書いて、私たちの心に潤いを与えていただきたいです。

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その後、質疑応答のコーナーと最後に写真撮影となり、お開きになりました。1時間でしたが、とても充実していました。
 
スポンサーもついていたので、おみやげにスヌーピーのステッカーと丸美屋の「スヌーピーふりかけ」をアンケートと交換でいただきました。お席にはスヌーピーのボトルの富士ミネラルウォーターも置かれていて、これもお土産にしました。あとは「くらしの大学」オリジナルのノートもいただきました。
 
仕事を2時間お休みをいただいて、お昼休憩の時間もつけて3時間作って参加したのですが、とてもよい時間を過ごすことが出来ました。この講座を企画してくれた、「レタスクラブ」にもお礼を申し上げたいです。800号記念ということですが、これから900号、1000号と続いていくよう、楽しい雑誌つくりを期待しています。