ここ数日、本当に涼しいですね。今日なんて、10月中旬の気候だそうです。
ずいぶん前から感じていたのですが、この頃鈴虫の声って、聞きません。小学生の頃なんて、どこかのお宅にお邪魔したり、お店に行ったりすると、結構な確立で鈴虫を飼っていて、この時期は大合唱していました。10年くらい前には、今私が住んでいる場所の近くでも、天然の鈴虫や松虫の声が、草むらから聞こえてきたものです。
ところが、気づくといつの間にか虫の声がしません。蝉は昼間、大合唱しています。でも、夕方以降鳴いているはずの虫の音がまったくしません。いえ、かすかに鳴いているようなのですが、ボリュームが小さく、なにやら控えめです。
昔、あんなに豪勢に鳴いていた虫たちは、いったいどこへ行ってしまったのでしょうか ?
やはり、この時期には鈴虫と松虫の鳴き声があったほうが、季節的に盛り上がると思うのです。「あぁ、もう晩夏なのね」とか、「季節の変わり目なのね」としみじみする機会といいますか。
かつてあったものがいつの間にか失われてしまっていると、なんとも寂しいものです。こうして、いつの間にか、私たちは色々なものを失っているのでしょう。寂しい限りです。だから、一期一会の精神で、この一瞬一瞬を大切にしないといけないなぁ、なんて思いました。
しみじみとしてしまったのは、秋を感じたからでしょうか。季節や天候は人の気分を自然と左右してしまうものですね。
