ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

田舎の生活

先日、帰省した際、天気が良かったこともあり、2日続けてレンタサイクルを利用して、街中を移動しました。
 
1日目は、あれもこれもやる予定がいっぱいで、とにかく自転車で移動。
 
2日目は自転車を借りたものの、行かなくてはならない場所は父のお世話になっているホームへ行って、父の様子を見るだけ。それもあまり時間がかからなかったので、その後どこへ行こうか、ということになりました。
 
私の故郷は本当に田舎なのです。田舎と言っても、地方都市とか地方の県庁所在地とか観光地であれば、結構行く所もあるのでしょうが、私の故郷はそういったものから外れているので、本当に何も無いのです。何も無いというのはちょっと違うのですが、いくら人気のアイスキャンディーを作っている工場があって、見学ができたとしても、何週間も何ヶ月もウェイティングで、行けば入れるわけではないので、結局行く場所としては、何も無いのです。
 
これが例えば、自動車が運転できればまた稼動範囲が広がって違うのかもしれません。ずっと故郷に住んでいる妹に言わせると、山の写真を撮りに来たり、ハイキングで来たりする人がいて、全く行く場所が無いというわけではないのだとか。しかし、私にはそういう方向の関心も無く、そうすると本当に行く場所が無いのです。
 
これは人によって感覚が違うので、何とも言いがたいのですが、少なくとも私は充実した休日を過ごすのに困ってしまう街です。気持ち的には、「大草原の小さな家」とか「赤毛のアン」とかの時代の田舎生活を彷彿とさせます。買い物があるから馬車で街まで行ってきます、というような感じです。もっとも、そこにずっと住んでいれば、結構家の中にやることがあると思うのですが、住んでいないので、家にいても特にやることもありません。
 
それで、思いました。特に何でもない田舎に住むというのは、本人の工夫が必要なのだと。自分がどうしたら快適に生活できるか、どうしたら楽しく生きられるか、創意工夫が必要とされます。都会はその点お気楽で、ほとんどの刺激が外部からもたらされるので、あまり知恵をしぼる必要も無いのです。
 
物質的に物が少ない場所で幸せに暮らすというのは、高い生活技術なり精神的な自律性なりがないと難しいことだなと思いました。どんな環境下でも周りに踊らされずに、幸福を感じながら生活できるようになれたらいいなと思います。一つの理想です。
 
だらだら汗をかきながら、自転車こぎをした日に考えたことでした。