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楽しみな江戸町民の長屋の話 ドラマ「ぼんくら」

今期放送中のドラマで、「ぼんくら」という時代劇をNHK総合の「木曜時代劇」の枠でやっています。
 
このドラマ、なかなか面白く毎週楽しみです。本編が楽しみなのはもちろんなのですが、私はエンディングがいいなぁと見る都度思います。
 
鉄瓶長屋という長屋での庶民の暮らしが描かれているエンディングなのですが、あの狭っちい長屋の各屋で、その家の商い物の準備をする風景が出てきます。納豆屋は大豆を蒸して発酵させたのを桶に移しているシーンで納豆のねばねばを壊さないようにしゃもじで桶に入れていきます。豆腐屋は豆乳をさらしで濾しているシーンから写るのですが、女房が桶に入った冷たい水に出来立ての豆腐を放すシーンが写ります。その豆腐の大きいこと、しっかりしていること。
 
このドラマで描かれている長屋は、今までの時代劇の長屋と違って、門をくぐって長屋の敷地に入ると、通りの道が結構しっかりあって、そこに店が出ています。今で言うお惣菜屋の煮売り屋、せんべいなどの駄菓子を扱う菓子屋、桶屋の職人の家、駕篭かき、大工、ぼてふりなど、江戸の町人の職業も多岐にわたっていますが、自宅兼職場という長屋の一室も多く、江戸町民の暮らしの工夫が面白いです。ドラマと言ってもあなどれません。そして、江戸の町人たちのタフでしなやかな暮らしぶりも見所です。
 
ドラマも毎回良く出来ていて、これからどうなっていくのか目が放せません。この「木曜時代劇」の枠はなかなかいい時間で、時代劇好きには楽しみなドラマ枠です。今回の「ぼんくら」は前期の作品よりはるかに面白い出来になっていると思います。