皆まだ、とても若いのに、世界に出て行って、どうどうと世界のトップレベルの相手と渡り合っているというイメージがあります。しかも、強い。いつの間に、日本人はこんなに世界で活躍できるようになったのでしょう。
長い間、日本はずつと不景気で、現在活躍している若手アスリートの親の世代は世知辛い思いをしてきた世代でしょうが、その子供である彼らは、20年前や30年前に比べたら、海外へ出やすくなっている環境があったり、世界が近くなっているのだと思います。子供の教育という面では、20年前に比べたら、そう悪いことばかりでもなかったのではと考えます。
ゆとり教育というとんでもない時代もありましたが、その時代でもやる子供は人の倍でも学んでいて、やらない子供はそれ以前よりやらなかったということなのでしょう。平均的な子供のボリュームが多かった世代は良くも悪くも平均的な人が多いのですが、自由に学習できるようになると、ピンとキリの差が開いてきます。ピンの方に目を向けると、平均的人間だけを大量に作っていた時代の大人より、はるかに出来がいいのでは、と思うのですが。ただ、キリに比べてピンは、どうしても数が少ないという点は困ります。キリのラインを底上げしないと、全体的に考えた時の平均的なレベルが、それ以前より下がってしまいます。
キリにばかり目が行きがちですが、ピンの方に視点を合わせていきたいです。最近の若者たち、特に早くから世界に出ているアスリートなどは、日本の底上げを引っ張っていってくれる存在になることでしょう。分野は多岐に渡っているので、そういう日本の若者に期待いたします。