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そして誰もいなくなった

イスラム国のニュースが入ってくると、毎回驚きます。今回は、先日の日本人人質事件の際に突然名前が出てきたヨルダン人のパイロットの殺害の模様が映像で流されたとのことです。イスラム教徒の間では焼殺は動物にもしないというくらい侮辱的なことだそうなのですが、檻に入れて火をつけて殺害したそうです。残酷です。
 
一説には、ヨルダン人パイロット、カサベス中尉は1月3日にすでに殺害されていたとか。イスラム国は最初から後藤さんとリシャウィ死刑囚の交換なんてどうでも良かったのでは、と推測できます。
 
人質交換の際に名指しされていた女性テロリストのリシャウィ死刑囚と、同じくヨルダンに投獄されていた男性のテロリストと、2人をヨルダンでは処刑したそうです。ヨルダンは報復を宣言しています。
 
さらにヨルダンでは、殺害されたパイロットの出身地域の住民たちにより、ヨルダン政府への抗議も起き、放火騒ぎにも発展しているようです。
 
今回の日本人人質事件に名前が挙がった人たちは、こうして誰もいなくなってしまいました。日本人人質だった湯川さん、後藤さん、人質交換で名指しされていたリシャウィ死刑囚、ヨルダン人パイロットのカサベス中尉。ただ、残ったのはテロリストたちだけ。
 
暴力は暴力の連鎖しか生まないのだということを、この事件はこれでもかというくらい分かりやすく示しました。世界は今までの歴史でもうんざりするほど戦争を繰り返してきたのに、ここにきてまた戦争でしょうか。突然建国を宣言したイスラム国。そのやり方の非道さにも驚かされますが、多くの欧米の若者がイスラム国に合流しているのも驚きです。結局、貧困や疎外感が、こういったテロリスト集団に若者を向かわせるのでしょう。
 
どうしたら、この非道なテロリスト集団を壊滅することができるのでしょう ? どんなに科学技術が発達しても、人間はあまり発達しないものなのかもしれません。とても憂鬱ではありますが、イスラム国のニュースはこれからどんどん増えていくでしょう。私たちは、せめて正気を失わないように、この邪悪な集団を見据えていかなくてはいけなくなりそうです。