今日は「熱気の日音楽祭( LFJ ) 」に行ってきました。今年で「 LFJ 」も11回目。今回からテーマを変えての開催です。今までは、毎年スポット・ライトを当てる音楽家を決めて、その周辺を網羅していくという構成になっていました。1回目はベートーヴェン、2回目はモーツァルトでしたね。今年からテーマを決めての開催ということで、今回は「PASSION ( パシオン ) 」です。
今年はチケットをうまい具合に取れなくて、結果、先に入手できたのが2公演のみです。
今年はチケットをうまい具合に取れなくて、結果、先に入手できたのが2公演のみです。
その1つめが14:00からの「113 恋する作曲家たち ブラームスの秘めた恋」で、一番大きいAホールでした。ピアノはアブデル・ラーマン・エル・バシャ、オーケストラはデュッセルドルフ交響楽団、指揮はアジス・ショハキモフ。ブラームスの「ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15」でした。私、この曲は初めてかも・・・。ブラームスってこういう感じだっけ・・・。エル・バシャさんの演奏も初めて聞きました。なんだか、繊細な感じです。音が優しい。会場の両脇に大きな画面があり、時々手元が映されるのですが、そのたたずまいも音と似て繊細で美しいのです。気持ちよく酔わせていただきました。観客の拍手が止まないのですが、時間の都合か、アンコールはありませんでした。
もう1つはよみうりホールで17:30からの「174 ロシア・ピアニズムによる激動のパシオン」というコンサートで、私の大好きなピアニスト、ボリス・ベレゾフスキーの登場です。曲目が未定となっていたので、会場での配布物には出ていると思いきや、なんとそれすら「未定」になっていました。「LFJ」2回目から今年で10年、毎年彼の公演を見ているのですが、こんなの初めて。まるでレストランの「シェフの気まぐれサラダ」のようではありませんか !
終わった後情報によると、実際に演奏されたのは下記の曲です。
ラフマニノフ : 絵画的練習曲「音の絵」 op.33より No.2 , No.7 , No.8
op39より No.3 , No.5 , No.9
アンコール曲◆ グリーグ : 「抒情小曲集」より
今回、いつもよりお席が良くて、2階左側の腕のように張り出している所でした。気のせいか音も後ろの席よりよく聞こえるような気がしました。そんなことあるのかしら ?
配られている曲目のカードではショパンとラフマニノフの曲を演奏するとしか分かっていなかったのですが、始まってしまえばもうピアニストの繰り出す世界にどっぷりでした。いつものように安定した演奏で、沢山の音符の海に観客を連れて行ってくれます。いつまでも拍手の止まないステージでした。一流のシェフであれば、「きまぐれサラダ」も逸品が出てくるというわけですね。
さて、それ以外はフリーのステージを楽しもうと、地下のガラス塔でうろうろしているうちに、当日発表の出演者のステージを見ることにしまして、運良く前の方の席が取れ、えんえん待ちました。その回の出演者は「SPARK」という男性4名、女性1名のグループで、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、リコーダー2名の構成ですが、クラシカル・バンドとのこと。リコーダーの2人は、男性の方は途中で楽器を変えたり、女性は一度に2つを同時に演奏したりと、今まで見たことがない演奏でした。5曲演奏したと記憶しています。クラシカル・バンドという割には新しい感じを受けました。
地上の無料コンサートもひとつ見て帰ってきました。
今年は、なんとなく私自身が盛り上がりに欠けていますが、それは3日に2つあるベレゾフスキーの出演する公演がどちらも取れなかった為です。来年は早めに手を打って希望の公演チケットをゲットして、気分的にも盛り上がっていこうと思います。
丸の内エリアコンサートも色々あるし、この「熱狂の日音楽祭」というのは、すっかり定着したイベントなんだなと思います。来年も楽しませてもらいたいです。