ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

熱狂の日 ベレゾフスキー・ショック

今日から3日間行われる「熱狂の日音楽祭 ( LFJ ) 」に行って来ました。昨日から前夜祭があったので、既に始まってはいるのです。

イメージ 1


今年は3つの公演のチケットを購入しています。ロシア人ピアニストのボリス・ベレゾフスキーさんの出る公演ばかり。今年は凄く良い席が小さめのホールで行われる公演で取れまして、何と前から4列目ですよ! 今迄こんなに良い席が取れた事がありません。

そして、本日最初の公演がその良い席の公演だったので張り切って出かけました。

が、しか~し ! なんと、ベレゾフスキーさんは急病で来日できず、代演になりました。

総合プロデュースのルネ・マルタンさんが事前に登場して、事情を説明。代演はスペイン人ピアニストのルイス・フェルナンド・ペレスさんが務める事になりました。

この公演はシューベルトピアノ五重奏曲 イ長調D667「ます」で、ヴァイオリンのドミトリ・マフチンさん、ヴィオラのミゲル・ダ・シルヴァさん、チェロの丸山泰雄さん、コントラバス岡本潤さんとの共演です。以前、ヴァイオリンのマフチンさんとベレゾフスキーさんの共演は、この同じ会場で見た事があるのです。今回の代演のフェルナンド・ペレスさんの演奏も聞いた事があります。さて、今回、どうかしら。

結果、なかなか良かったです。とても楽しめました。ペレスさんの演奏は軽やかな感じです。

もう一つは21:30からのAホールの公演で、曲目はヴィクトロワの青龍、グリーグのピアノ協奏曲 イ短調op.16 です。指揮はドミトリー・リスさん、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団とベレゾフスキーさんの共演の予定でした。

またしても、事前にマルタンさんが説明に登場。どうやらベレゾフスキーさんは胃潰瘍らしいです。こちらの代演はフランス人ピアニストのフランク・ブラレイさんです。

まず、オーケストラによる「青龍」。1960年のウクライナ生まれの作曲家の作品で、風水で東を守る聖獣である青龍を描いた作品です。青龍がヒューヒューと風を切り、雲を裂いて飛んでいく様が目に浮かぶ様です。私は初めて聞いた曲です。そして、多分ほとんどの人が初めて聞いた曲なのではと思います。曲が終わっても、直ぐに拍手が起こらず、あ、終わったのね、みたいな感じで拍手が起こりました。ステージの下に走り出て来た女性がいて、ステージ上の指揮者と握手した後、会場にお辞儀をしたので、多分作者かと思います。

続いて、ピアノが据えられ、代演のブラレイさん登場。私は初めてのピアニストですが、見た目は穴の空いたジーンズでも履いていたら、ロックンローラーって感じです。遠目ではスラッと痩せ型で、髪が長い。セミロングの髪に髭も。

演奏は軽やかで優雅でした。見た目はロッカーなんですけどね。この公演も楽しめました。

代演だから帰ろうと言っていた人や払い戻しは出来るのか、と言っていた人もいました。ベレゾフスキーさんの演奏を楽しみにして来ているので、その気持ちも分かりますが、別の演者の演奏を聴くチャンスでもあるんですけどね。

たまには違うピアニストで聞いてみるのも新鮮ですし、新たなお気に入りを見つけてしまうかもしれません。

きっと来年のLFJにはベレゾフスキーさんが元気な姿を見せてくれる事と信じています。そして、いつも通りの超絶技巧とデリケートな演奏をしてくれるでしょう。

あと一つの公演も、私は代演の演奏を聞きに行きます。

イメージ 2