お江戸の2大スーパースター絵師を楽しむ 「俺たちの国芳、私の国貞」展

渋谷の文化村で開催中の「俺たちの国芳 私の国貞」展に行って来ました。

この二人は、初代 歌川豊国の兄弟弟子で、初代国貞は後に豊国を襲名。「俺たちの」国芳は武者絵で、「私の」国貞は歌舞伎役者絵や美人画で評判を取った絵師です。

 

国芳は以前に大回顧展を見ていて、かなりの部分は見ているのですが、国貞は今まで関心が無く、なんとなく見ていたのでした。今回、国貞については発見があり、楽しめました。国貞という絵師も、グラフィカルでポップな味わいすら感じます。いなせな男衆のバックがチェックだったり、しかも色違いだったりするのは、あまりにも今日的なセンスで、先見の明があったのかと感じます。

 

ボストン美術館収蔵とのこと、なるほどなかなか今までお目にかかれなかった作品たちだったのです。浮世絵なので、肩の力を抜いて、どっぷりとお江戸情緒を楽しめました。それと共に、浮世絵のデザイン力のすごさを感じました。日本の絵画は、西洋絵画よりはるかにデザイン性で優れているなと思いました。