11月6日(日)は、ついに京都旅行の最終日でした。
最終日は朝ごはんを食べようと、前回の旅行から行きたいと思っていたコーヒーハウスマキに行きました。その前に、近くの出町ふたばの前を通ると、8:10頃だというのに既に行列。でも、先日のような4重ということがなくまだ1重の行列だったので、思わず私も並んで、その日のおやつに豆餅1つと翌日まで持ちますと言われた金つばを2つ購入。翌日のおやつもゲットです。その足でマキに行き、名物のモーニングセットを頂きました。
この日は前日行きそびれた妙蓮寺に真っ先に行きました。9:10位に着いたのと、天気が悪くどんよりしていたせいか空いていました。私より前にいらしていたのは1人。二人でお庭の説明を受けました。昨年も来たので実はよく存じ上げているのです。こちらの十六羅漢石庭は実にいいです。心がシンと落ち着きます。見ている人も入れて16人になるという数え方もいいです。
ここのお目当ては特別公開の長谷川等伯の襖絵です。昨年も拝見しているのですが、この日は曇り。自然光のみの展示のため、暗くてよく見えないのです。襖が入っているお部屋に入り、襖のかなり近くで拝見できるのですが、それでも良く見えず。係りの方が気を使って、障子が閉められた廊下の電気を点けてくださいまして、なんとか見えた具合。文化財特別公開は天気のいい日にいくものだなぁと、ヘンなことに思い至りました。
この襖絵の三角の杉の木は、なんとも魅力的で、安土桃山時代に描かれたにしては斬新といいますか、それまでの日本絵画には無い絵です。セザンヌの後期の作品みたいな感じです。表に描かれた桜の木の図も美しく、存在感があります。
さらに収蔵庫で等伯の「松桜之図」、長谷川宗宅の「吉野櫻園屏風」を見ました。このお寺は実に長谷川等伯ファンには楽しみが多いお寺です。今年は、等伯の障壁画が収蔵されているので有名な「智積院」も訪ねたので、中々等伯をめぐる旅としては充実していました。
今年も御朱印を頂いて、妙蓮寺を後にしました。
歩いていける範囲に、映画やドラマの「陰陽師」という作品で有名な晴明神社を訪れました。規模はそんなに大きくないのですが、入ったところからなんというか妖しいパワーを感じます。狛犬もなんだか普通の狛犬ではないし、一条戻り橋はあるし、そこに近年作られたらしい式神の像があるし、この像はまるで「ハリー・ポッター」に出てくる屋敷僕と相通ずるものがあります。あるいはドワーフとか。晴明井戸なんて五芒星が着いているし、厄除桃という像があるし、なんかヘン。それでもお参りして、御朱印を頂きました。
小雨が落ちてきたので、近くの西陣織会館に避難。2階のお土産コーナーをじっくり拝見。3階で着物フアッションショーがあるとのことで、見てきました。3階のグッズコーナーでは、今年「ピーター・ラビット」のベアトリクス・ポッターの記念年なのでコラボして「ピーター・ラビット」柄のグッズが売られていました。西陣織は、結構何でも織れるのだと感心しました。
かなりグッタリして、今度は歩いて妙心寺へ。こちらも広大なお寺で、いったいどこを見たらいいのか。退蔵院の「瓢鮎図」が有名ですが、東京で開催中の「禅展」後期に出ているはずなので、お寺にはないでしょうし、通常は京都国立博物館に収蔵されているようです。う~ん、ではどこへ?
法堂の狩野探幽の八方にらみの「雲龍図」と浴室で「明智風呂」を拝観しました。「雲龍図」は素晴らしい出来で、迫力がありました。八方にらみというだけあって、目を合わせて移動すると、龍は目を合わせたままにらんできます。この龍は、ちょっとユーモラスな顔をしています。角が鹿の角なのか、小さな枝が出ています。
「明智風呂」というのは、明智光秀が逃げる途中にこのお寺に立ち寄り、後々のことよろしくとばかりにお金を寄進したのだそうです。蒸し風呂と洗い場がありまして、外の井戸から水を組み入れるシステムもあります。作られた当時、サウナ風呂というのは驚きですが、様々な工夫がされていて興味深い建物です。
16:00になり、お土産にどうしても購入したいものがありまして、錦市場へ行きました。荷物を預けていた宿に戻り、そちらで時間をつぶさせてもらって、20:00に駅に向かいました。バスは22:30なので、到着した朝に行ったコーヒーのチェーン店で時間を待ち、深夜のバスにて東京に戻りました。
今回の4日間の京都旅行は盛りだくさんで充実し、楽しい日々でした。また、すぐにでも行きたい場所です。次は、京都のどこに行って何を見ようか、何をしようか、何を食べようか。楽しみは尽きません。