ソフトウェア開発の「サイボウズ」社長が夫婦別姓問題に一石を投じました。法律婚した男性の夫婦別姓訴訟は初めてとの事。
ご本人は結婚時に妻の姓を選択したが、それ以前の名前で社会的信用を築いてきたので、仕事の時は以前の名前を使っていたが、この度不都合な事が出てきたので、夫婦同姓を定めている日本国を相手に提訴したのだそうです。
おおーっ!ついにこんな人が出てきたか!頑張って欲しい!
と、思う一方で、96%の女性が婚姻時に夫の姓に変えていて、その中で、この社長の様に仕事の時は元の姓を使っている人もかなりおり、その人たちはずっとそういう不都合なあれこれを体験してきていたわけで、そんな事今更気付くな!と言う気持ちもあります。
大半の男性は姓を変える事で被る不都合を自身で体験する事が無い上、想像すらしないのでピンと来ないのでしょう。
もちろん女性の全部が夫婦で同一姓で不都合と言うわけでもないのです。女性の何割かは、夫婦で同一姓のため夫の姓に変える事で不都合な事をあれこれ体験する事になります。例えば仕事である程度の信用や実績を築いてから結婚する時など。
だいたい、夫婦で同一の姓にしなくてはならないのは何故なのか?そんなに夫婦同一姓が良いなら夫が妻の姓に変えればいいのではないのか。別姓で夫婦だと何か不都合があるのか?子供の姓をどうしたらいいか分からないと言うが、幼いうちはどちらかにしておいて、成人してから好きな方を選べば良いのではないのか。いくらでもどうにでもやりようはあるはずなのに、未だに古い時代の家族像を引き摺っているのではないのか。
姓名って、アイデンティティの問題だから、それを結婚したからと変えられるのは納得出来ない、と言う人も一定数はいるはずです。
家単位ではなく、個人として考えてくれれば、夫婦別姓を望む人の気持ちも理解しやすいのではないでしょうか。
ドイツでは2018年末までに、出生届で「第三の性」であるインターセックスが認められる事になったそうです。出生時に男女の別がはっきり付けられない子供が不利益を被らないようにと言う事らしいです。
時代は動いているので、日本でも現状にあった法整備をして欲しいと願います。
とりあえず、サイボウズの社長さんの提訴、頑張って欲しいです。