昨日、東京の三菱一号館美術館で「ラファエル前派の軌跡展」へ行きました。
ラファエル前派って、そんなに興味があるわけでもないのに、ま、見ておくか、くらいの気持ちで行ったのでした。
構成は以下の通り。
第1章 ターナーとラスキン
第2章 ラファエル前派
第3章 ラファエル前派周縁
第4章 バーン・ジョーンズ
第5章 ウィリアム・モリスと装飾芸術
「ラファエル前派」と聞くと、イメージしてしまうのがロセッティの作品。今回、第2章では「ラファエル前派」のロセッティ、ミレイ、ハントの作品が展示されています。このコーナーは写真撮影OK。ミレイは多分1番有名な「オフィーリア」が来ていないので、かなり地味な扱いです。このコーナーはロセッティのコーナーという感じです。
ロセッティの作品でよく描かれているモデルが、どうも好きではない。美女というより女装した男性にしか見えない。ま、その女性をモデルにした作品が沢山展示されていました。
第4章は丸々バーン・ジョーンズ。今回、おやっと思ったのは、私はロセッティに比べたら、はるかにバーン・ジョーンズの方がいいかなと思いました。驚いた事にバーン・ジョーンズの作品のほとんどが水彩でした。印刷物で見た時は油彩だと思っていたものも、なんと水彩。水彩でも油彩の様な風合いが出るものなんですね。
第5章では、いよいよウィリアム・モリス登場。「ラファエル前派」の活動の最後の方でインテリアやファブリックへ行き着くとは、最初の頃は思ってもいなかったでしょうね。ウィリアム・モリスの壁紙やファブリックのパターンはぐっと来ます。
今まで特に関心がなかった「ラファエル前派」ですが、見に行ってみれば新たな発見がありました。