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過酷な時期を共に歩んだ朝ドラ「エール」終了

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早いものでもう12月。

朝の連続ドラマを録画して夜見ているのですが、ついに先週で「エール」が終了。

思えばこのドラマ、過酷な状況下に放送していた作品ですね。新型コロナウィルスの影響で撮影が途中中断され、異例の休止期間があり、そこでそれまでの再放送をしていましたね。通常の朝ドラの上半期は4月1週目の月曜日から9月いっぱいですが、放送が遅れたぶんずれ込んで、11月末まで。2ヶ月間、下半期にずれたわけですが、今後の上半期、下半期のスケジュール、このまま行くのでしょうか?しかも2週間分、10話分、当初の予定よりはしょって作られたそうです。

更に、前作までは月曜から土曜まで週6日だったのが5日になったり、通常の朝ドラよりかなり放送数が少なくなっています。

 

それでも、このドラマは素晴らしかった。特に放送が再開されてからの分がいい。最後の最後まで手を抜かず、それどころか出てくる人の人生に寄り添うような曲が出来るエピソードとしての登場人物の描写が良く、毎週涙を誘いました。戦時中の話がある時代背景なので、どうしても辛いエピソードは出てくるのですが、自分の書いた曲に鼓舞されて戦地で散って行った若者たちを思い、自身の責任として自分を責め、いつまでも終戦が訪れる事がない主人公の祐一。結局作曲することでしか自身の終戦は訪れず、他者へのエールを送ることでしか自身が前進することができない。

祐一が作曲する曲、エールを送りたい人々のエピソードがよくできていて、毎週金曜日はその曲がかかって締めくくられる様な構成も良かったです。最後までゲスト出演者も上手な役者さんが次々と出演したのもドラマを盛り上げました。

福島三羽ガラスの一人、作詞家の大将の悲しく辛い過去が描かれた週は、生き別れになっていた弟との再会があって本当に良かった。毎週見る方の涙を絞らせました。

このドラマは作曲家としては天才ながら、優しくて気の弱い祐一と、音楽を愛し元気で能動的な妻、音との夫婦の物語であると共に、悲しい現実から立ち直って行く人たちの物語、その人たちにエールを送り続けた音楽の物語でした。音楽が随所に溢れ、楽しい半年でした。

見終わって、よいドラマだったなと感じています。朝ドラとしては良い作品の1つに名前を加えたと思います。