「それはもう手に入らないのだと思う、たぶん」と、うさぎは言った。「とても残念なことだけど、人生の中ではそういうことって時々あるのよ」
「たぶんね。僕にはまだ何とも言えない」と僕は言った。「僕は今までこういった状況にであったことが無いんだ。だからこれが本当に正しいことなのかどうか、それがわからない」
「私は前にも作ったことがあるの。だから、今回も作れると思う、たぶん」とうさぎは言った。
僕はうなづいた。
はい、私、うさぎはついに作ることにいたしました。何を ? って、ヨーグルトです !!
だって、手に入らないのです。地震以来、見かけない。いえ、直後はまだあったのです。ところがここ２週間、買いたくてもない ! 早い時間にスーパーに行ける人は買えている事と思います。ヨーグルトが並んでいたであろう棚に「お一人様1個まで」とか「多くのお客様にお求めいただけるように、お一人様2個まで」とか、むなしく貼り紙が揺れています。私が、仕事帰りにスーパーにたどり着く頃には、いつも完売。昨日なんて、スーパー5件はしごしちゃいました。で、4件目のスーパーで、こりゃ作るしかないかと思い立ち、思い立ったはよいもののそこには種になるヨーグルトも牛乳もなく、5件目でなんとか100ｇ入りのヨーグルトと200ｍｌの牛乳がわずかに残っていたので購入。確か、以前作ったよな、と本日作ってみました。
私のレシピは以前に読んだジェイミー・オリバーの料理の本に出ていたので試してみました。煮立てた濃い目の牛乳の半量のプレーン・ヨーグルトを入れてかき混ぜ、一晩常温で寝かせる方法です。
今、未来のヨーグルトは常温でお休み中です。明朝、はたして上手にできているか ? 明日が楽しみです。でももちょっと心配。プレーン・ヨーグルトだと信じて購入した唯一のヨーグルトになんとお砂糖と香料が入っていたとは ! 大丈夫なんだろうか ? きちんとできるんだろうか ?
それにしても、そのヨーグルトは今まで見たことが無いヨーグルトで、なんと岡山産でした。はるばる埼玉のスーパーまで来ましたか。スーパーの担当者も頭を悩ませているのでしょうね。レジの方に聞いたところ、やはりヨーグルトは品薄で、入荷する量が少ないとのことでした。
まぁ、無いなら作るしかありません。当面、ヨーグルト作りにはげみそうです。
今回使用した牛乳とヨーグルト。