ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

観光客向けコンサート

今回の旅行の目的は、美術史美術館でブリューゲルのコレクションを見ることだったので、音楽の都に居ながらにして、国立オペラ座もフォルクスオーパーも楽友協会のコンサートも行けず終いでした。

しかしながら、ウィーンに行くからには、コンサートにも行くであろうとワンピースまで持参していたので、旅行者も行きやすいコンサートとしてガイドブックで紹介されていたものに行くことに致しました。
 
 
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Konzerte im Mozarthaus  モーツァルトの曲を演奏するコンサートに行きました
 
ウィーン滞在の強い味方、ヴィエナ・カードで割引が利いたので、当日券を取って「Konzerte im Mozarthaus」というモーツァルトを主に演奏するコンサートに行きました。
 
場所はシュテファン寺院のすぐ近くのドイツ騎士団教会の一室で、そんなに広い部屋ではありません。
演奏者の席が前に4席、そこから2mくらい離れた所から客席で、椅子がズラッと並べられています。全部で90席くらいでしょうか。前の方はお値段の良い席で、私は39ユーロを10%割引で35.10ユーロの席でしたので、後ろから3列目でした。そこに欧米からの旅行者、地元の方でしょうか、車椅子の男性と付き添いの男性が最後に着席。アジア系は私のみ。欧米の方は、男女ともかなり大柄な方が多くて、狭い席にびっちり収まった、という感じです。部屋が狭いので、まるで、全員座れている満員電車の車両のようです。
 
演奏者は「モーツァルト・アンサンブル」というカルテットで、男女とも2名ずつ。パンフレットでは、モーツァルト時代の衣装を着けていましたが、実際はモーツァルト時代風の長めのジャケットに黒いパンツでした。プログラムによると、来日もしたことがあるそうです。
 
この日のプログラムは
    モーツァルト Divertimento in F-Dur/Major KV.138
                                  Allegro di molto
                                  Andante
                                  Allegro assai-Rondo
                    Quartett in d-Moll/Minor KV.421
                                  Allegro moderato
                                  Andante
                                  Menuet:Allegretto-Trio
                                  Allegretto ma non troppo-Piu allegro
    ハイドン    Quartett in G-Dur/Major op.76/1
                                  Allegro con spirito
                                  Adagio sostenuto
                                  Menuet-Presto
                                  Allegro ma non troppo
 
演奏は中々心地よかったです。曲の途中で、観客席から大きないびきのような音が。皆誰かしらとばかりにきょろきょろ。前から2列目あたりの男性だったのですが、いびきではなくて息をする音だったのです。鼻が詰まっていたみたいで、皆、あっあの人って分かっていて、なんだか笑いを必死にこらえているような感じが、客席で伝染していました。
 
そして、なんと演奏者が曲順を間違えるという一幕がありました。2曲目の頭の所をジャン♪とやってしまった後、チェロの女性が「間違いました」と一言。会場中大爆笑。そこであとの3人も気づいて「次はモーツァルトの曲です。モーツァルトをやります」と訂正。どうも3曲目の頭を弾いてしまったようなのです。3曲目はハイドンの曲です。演奏者も客席も笑いが出て、なにやらほんわかムード。その後、2曲目を無事に演奏となりました。
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演奏する方と聴く方の距離が物理的にも心理的にも近いコンサートでした。
来ているのもほぼ観光客らしく、皆ラフな服装で、ワンピース着ているのは私だけでした。時間は1時間から1時間半くらいだったように思います。お手軽な感じで楽しめました。