ama-ama Life

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銀座でパパと

銀座にパパに会いに行ってきました。
と言っても、パパことヘミングウェイです。
 
昨日6月22日にずっと行きたいと思っていたライカ銀座店のギャラリーで開催中のロバート・キャパによるアーネスト・ヘミングウェイの写真展に行ってきました。
 
戦場カメラマンとして有名なキャパが、ヘミングウェイの仲良しだったのは有名ですよね。キャパが撮ったヘミングウェイの写真の数々です。展示数はあまり多くはありませんが、そのへんはキャパですから、ヘミングウェイの人となりがよく判る作品となっています。ヘミングウェイも友人の前でリラックスしているのでしょうね。
 
ヘミングウェイと言えば狩猟と言うほど、彼と狩猟は切っても切れないものだったようです。写真の数々も、草原らしきところでピクニック中というより狩猟に来て仕方なくそこでランチを開いている家族のような写真や、息子と並んだいかにも父親然としたヘミングウェイ、妻らしき女性と並んで歩くヘミングウェイ、ウィスキーかなにかで身体を潤すヘミングウェイ、とどれも皆狩猟に来ているようなのです。彼のそばには猟銃が共に写っています。またその顔たるや、狩人といった感じです。
 
ヘミングウェイの作品の中で、狩猟や釣りを扱ったシーンは、本当によく書けていて、ついつい引き込まれてしまいます。それだけ狩猟をし、釣りをしてきた経験が身体にしみこんでいるのでしょうね。
 
今回の作品の中では、息子と並んで写っている写真が私は一番好きです。本当に息子を思いやっている父親という感じです。
 
ヘミングウェイは狩猟や釣りといったアウトドアのイメージが強いせいか、マッチョな作家として扱われているようです。でも、いったい誰が彼のことをマッチョだなんて言ったのでしょうか。むしろ、とてもロマンチストなのではと思います。
 
今、この機会にヘミングウェイを読んでおこうと思っていて、とりあえず「武器よさらば」と短編集として出ている( 多分、日本の出版社が編集したと思われる ) 「キリマンジャロの雪」を読了したところです。高校生の時に、ヘミングウェイの小説では多分一番有名な「老人と海」を読み、20代に死後に発見されてお尻のほうを編集者が手を入れたという「エデンの園」を読んだ以外は、いくつか短編を読んでいるくらいでした。映画で「誰がために鐘は鳴る」も観ているので、初心者としてはまあまあだと思います。あといくつか有名作を読む予定でいます。
 
さて、写真展ですが、ヘミングウェイのファンだったら、見に行くのも良いですよ。今でもパパの笑顔はとびきりですから。