ama-ama Life

甘い生活を目指しています。

NHK音楽祭2011

本日、NHK音楽祭へ行ってきました。
 
初日のせいか、空席も目立ち、当日券も出ていました。
でも、演奏は素晴らしかったんですけどね。
 
ボリス・ベレゾフスキーというロシアのピアニストがおりまして。ファンなんです。毎年、ゴールデン・ウィークに開催される「熱狂の日音楽祭」でベレゾフスキーの公演には足を運ぶのですが、今年は震災があったりして、ちょっとボーっとしていて、チケット取りに出遅れてしまい、一公演もベレゾフスキーの公演が見られずにガッカリしておりました。
そして、今年はピアノの魔術師リストの生誕200年。超絶技巧を得意とするベレゾフスキーです。リスト、演奏しますよね。
 
今回、ベレゾフスキーがリストの「ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調」を演奏するというので、行ってみました。NHK音楽祭というのがあること自体知りませんでした。今回初めて聴きに行きました。今回は「華麗なるピアニストたちの競演」ということで、5公演あります。一番人気が11月10日のキーシンの出演の日で、キーシン人気なのか、指揮のアシュケナージ人気なのか、シドニー交響楽団人気なのか、ソウルド・アウトなのです。アシュケナージが振るなら、行ってみたかったもののチケットが取れませんでした。
 
さて、今日の演奏会のオーケストラはイタリアのローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、指揮者はアントニオ・パッパーノ氏です。曲目は、
 
リスト      ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
チャイコフスキー 交響曲第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」
 
ベレゾフスキーの登場はリストの「ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調」でした。やっぱり、良かったです。この人は超絶技巧を得意としながらも、ソフトな情感を漂わせるところは非常に柔らかな音を出すピアニストだと思います。強弱、どっちも出来るというのでしょうか、とにかく聴いていて引き込まれます。テクニックのあるピアニストだと、どうしてもテクニックに走ると思うのですが、表現力も秀でているのか、どんな曲でもぐっときます。アンコールで2曲弾きました。リストだけでは弾き足りなかったのかもしれませんね。一曲の出演でしたが、良かったです。
 
オーケストラのローマ聖チェチーリア音楽院弦楽団はイタリアのオーケストラということもあってか、不思議とイタリア的に華がある音の演奏でした。不思議なんだけれど、ドイツのオーケストラの音だともっと質実剛健な感があるのは、聴いている方の気持ちの問題でしょうか。オープニングの「アイーダ」は良かった。そして、ピアノと共演のリストも、申し分なし。チャイコフスキーも良かったです。オーケストラも2曲アンコール曲をやりました。最後は、あちこちから「ブラボー」の声。そこは複数なので「ブラービ」なのでは・・・と密かに思ったり。ま、とにかく会場は満場の拍手で盛り上がりました。
 
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それにしても、こういうのを聴くと、つくづくヨーロッパ人によるヨーロッパの音楽なんだな、と思います。でもとても楽しい演奏会でした。
 
 
 
会場エントランスにあった写真です。
  上が指揮者のアントニオ・パッパーノ
  下がピアニストのボリス・ベレゾフスキー。