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長倉洋海写真展「子どもたちの元気便 震災からの出発」

本日から3月22日まで新宿のコニタミノルタプラザにて公開中の「長倉洋海写真展 子どもたちの元気便 震災からの出発」を早速見に行ってきました。本日は写真家の長倉洋海さんのトークショーもあるので楽しみにしていました。
 
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トークショーが14:00からなので、13:00に到着。トークショーの券をもらって、まず写真展を見る予定でした。13:00の段階ですでに立ち見が決定。コニタミノルタプラザの階段までずらっと並んだ行列のまま待って、もらったのが「立ち見6」の券でした。途中脱落する人が居れば座れそうな番号です。
 
さて、先に写真展。今回、同時期に別の展示会に2会場使っていたせいか、展示スペースが1つで、いささか写真数も少なめなのが残念でした。
 
それでも、被災地に暮す子供たちの姿を捉えた写真は胸が熱くなります。トークショーのお話によりますと、この写真展の写真は、震災すぐの頃ではなく、なんとなく皆避難して一息ついた頃の2011年9月から12月頃に取材したものらしいです。震災直後のある日、NHKの方から電話があって、被災地を撮りませんか、というような話になったのだそうです。戦場でも子供たちを沢山撮ってきたので、今回も子供が撮りたいということで、いくつかの小学校で取材させてもらえることになったとか。その際、子供たちが書いた作文があって、事前に読んで、この作文はどういう子が書いたのかな、と本人に会うのを楽しみに取材されたそうです。
 
写真の中の子供たちからは強い生命力を感じます。これは不思議なことですが、戦場にいる子供たちやスラムで暮す子供たちも大人とは比べようもないほどの強い生命力を宿しているピカピカの笑顔を向けるのです。子供というのは、可能性の塊、生命力の塊なんだなとつくづく感じさせてくれます。
 
突然の地震津波原発事故と未曾有の不幸が降りかかったにも関わらず、子供たちは笑っていました。全てを失っても尚、再び立ち上がろうとしていました。直接経験していない人間には想像も付かないような思いを、あの震災以来してきているはずなのに、未来を信じられるのは心がしなやかだからでしょう。
 
子供たちの作文も紹介されているのですが、立派だなぁと思います。大人だって大変なのに、どうしてここまで考えたり感じたりできるのか、子供だからと言ってバカにできません。むしろ子供の元気を大人がもらって、復興に向かっているのではとすら思います。
 
子供たちは本当に学校が好きらしく、学校での写真は子供らしいいい顔をしています。そんな子供を支えるべく尽力している先生方の裏話もあり、大変ながらも被災地は前向きに、少しずつでも前進しているようです。
 
トークショーではスライドを見てのお話で、取材してきた人の話は面白く、どういう状況で撮っているかとか、取材対象の子供たち、その家族のお話も、なんだか愛情が感じられて楽しくもあり、考えさせられることもありました。
トークショー用に使ったもの以外に、今回展示できなかった190枚の写真もスライドで見られます。
 
もうすぐあれから丸一年。被災地からの復興の様子が次々レポートされて、あらゆるメディアを賑わすことでしょう。復興にかける本当の戦いはまだ始まったばかりです。被災地の子供たちは元気です。日本中もせめて空元気でもいいから元気を出していきたいですね。
 
3・11の被災地が気になっている方は見に行くことをお勧め致します。